沖縄県 やんばる・オクマ

やんばるの新緑

概要・エピソード

目に鮮やかな色彩が織り成す、沖縄の春。本州でようやく桜が咲き始める頃、沖縄では常緑樹に混じり、若葉の黄緑色と、ツツジをはじめとした赤やピンクの花々が、極彩色の景色を広げます。常緑樹が多い沖縄県では一年を通して緑を楽しむことができますが、3月に入ると晴れの日と雨の日が交互に訪れ、徐々に気温が高くなっていく「うりずん」と呼ばれる時期が訪れます。「うりずん」の沖縄北東部では、豊かに広がる大自然の中、濃い緑色の常緑樹に混じって、あちらこちらで芽吹きたての若葉の鮮やかな黄緑色が目を惹くようになります。濃い緑色と明るい緑色がつむぎ上げるやんばるの森の景色は、生命の息吹に満たされ、活き活きとしたエネルギーがあふれだします。

見所・お勧めポイント

明るいライトブルーの海に映えるやんばるの森に春が訪れると、常緑樹と若葉が織り成す緑のグラデーションに赤い花々がアクセントを添える、この時期だけの絶景を見ることができます。短い冬が終わり、華やかな気分を盛り上げてくれる沖縄の春。ぜひ、芽吹いたばかりの森の息吹を感じてください。

背景

「やんばる」とは、沖縄本島の北部一帯を指し示す言葉です。漢字で「山原」と書き記すとおり、北部地域には深い山林が広がっており、絶滅危惧種に登録されているヤンバルクイナ、沖縄県の県鳥であるノグチゲラ、日本最大の甲虫であるヤンバルテナガコガネなど、希少な生き物が多く生息していることから、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。