兵庫県 姫路・西播磨

世界遺産・国宝 姫路城
4つの天守と朝日の共演

概要・エピソード

2015年3月に、6年に渡る大掛かりな修理工事を終えたばかりの姫路城。「白鷺城」とも呼ばれる美しい白亜の城は、国内外を問わず人気が高く、世界遺産にも登録されています。青空を背景にした姫路城の姿は有名ですが、それ以外にも、姫路城にはたいそう美しい絶景ポイントがあります。それは夜明け頃、姫路城の西側にある男山から見る景色です。姫路城の建てられている場所は古来「姫山」と呼ばれていました。男山からこの姫山に建つ姫路城を見ると、城を正面から仰いだ時には見ることができない天守閣と三つの小天守閣の全てを一度に見られる上、姫路城の特徴的な白漆喰が朝日で純白に輝く様子を一望できるのです。空気が澄んだ朝の時間、ほんのひと時だけ輝く城の姿は息を呑むほどの美しさです。

見所・お勧めポイント

通年の中で空気がよく澄んだ秋から冬にかけての季節がお勧め。男山から眺める姫路城は、普段とはまた違った側面を見ることができる隠れた絶景スポットです。朝の光を浴びてやわらかく輝く純白の天守閣は、400年の時を越えて、私達の心を惹きつけます。

背景

五層の大天守と3基の小天守を擁する壮大な造りの姫路城の起源は、南北朝時代にさかのぼります。城主が変わるたびに増改築を繰り返し、安土桃山時代、秀吉による大改修によって「姫路城」と改名され、播磨国の拠点としての礎が出来上がりました。それ以降も増改築が繰り返されてきたため、石垣や屋根瓦など、各所に手を入れた時代の足跡をうかがい知ることができます。江戸時代、明治時代、昭和時代、そして平成と何度も大修理を繰り返して維持されてきた城の威風堂々たる姿は、時を越えて大勢の人々を魅了します。