概要・エピソード
3月12日に奈良県の東大寺二月堂で行われる「お水取り」。この「お水取り」の行事で欠かせないのが、二月堂にある若狭井からくみ上げ、ご本尊に供えられる「香水」。
東大寺で修二会が執り行われる10日前、福井県小浜市の神宮寺では、東大寺の修二会に先駆けて「お水送り」の神事が行われます。福井県の鵜の瀬から神事によって送られた水は、奈良東大寺の二月堂に届くと言われており、その水をすくい上げることが、「お水取り」の神事に繋がっているのです。人々の罪を懺悔し、五穀豊穣を願うため、1200年以上続けられてきた伝統は、今も福井と奈良を見えない縁で結んでいます。
見所・お勧めポイント
福井県側の「お水送り」の神事の一つである松明行列には、一般市民や観光客でも松明を購入して参加できます。約2kmにわたって続く松明行列は迫力満点。また、神事が執り行われる「鵜の瀬」の水は「名水百選」にも選ばれている名水で、昼間には美しい水を湛えた景観が見られます。
背景
かつて東大寺で執り行われた修二会に全国の神々が招かれた折り、若狭彦神社の遠敷明神は、漁に夢中で時を忘れて遅刻をしてしまいました。そのお詫びとして二月堂の本尊にお供えするための水を送る約束をし、二月堂の下に湧水を引いたとのこと。これが「お水送り」「お水取り」の神事の起源だと伝えられています。鵜の瀬の淵は東大寺二月堂の若狭井に通じていると言われており、福井から送られた水が奈良に届き、修二会に合わせてすくい上げられることで、1200年の時を越え、遠敷明神の約束は守られ続けているのです。
ご案内とご注意
※本サイトに掲載した感動の瞬間(とき)は、天気や自然の条件によりご覧頂けない場合がございます。
※お水送り準備のため、2月15日から3月1日まで若狭神宮寺の拝観はできません。
見ごろの時期・時間
- 時期:
- 3月2日
- 時間:
- 18:00~21:00ごろ
- 天気:
- 晴れ
アクセス方法
車:小浜ICから約12分 ※敦賀ICから約1時間
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