JTBホーム 日本の絶景 感動の瞬間(とき)TOP 絶滅危惧種の草木が隠し続けた産業遺産
愛岐トンネル群

愛知県 名古屋

絶滅危惧種の草木が隠し続けた産業遺産
愛岐トンネル群

概要・エピソード

人々の記憶から一度忘れられた場所が、半世紀の時を越えてよみがえる。
明治時代に愛知県春日井市と岐阜県多治見市を結んでいた、約8kmの旧国鉄中央線の路線は、廃線となって以降、2000年代にその存在を思い出されるまで、実に43年もの間、ひっそりと身を隠すように隠れ、人の手が全く入ることはありませんでした。旧中央線の軌道敷と13基のトンネルは「愛岐トンネル群」と命名されています。2006年に発見された廃線跡やトンネル跡にはびっしりと草木がはびこり、中には、絶滅危惧種に数えられている貴重な植物も発見されています。2006年に発見されて以降、少しずつ整備されてきてはいますが、今なお深い自然に覆われています。明治時代の産業遺産と、自然が織り成す世にも不思議な情景は、偶然のきっかけを経て、今まさに現代によみがろうとしているのです。

見所・お勧めポイント

紅葉の時期には忘れ去られた路線に自生した200本もの紅葉が赤々と染まり、古びたトンネルの出入り口を飾ります。トンネルの中を通り抜けると、トンネルの出口で梢を広げる紅葉の赤が鮮烈に目に焼き付き、まるで丸窓を覗きこんでいるかのような気分を味わえます。また、約43年間人の手が入らなかったこともあり、「愛岐トンネル群」には絶滅危惧種の草木も発見されています。ご覧いただけるのは特別公開の時だけです。

背景

1900年に開通した旧国鉄中央線の隧道群「愛岐トンネル群」は、1961年の廃線以降、約半世紀にわたって人々から忘れ去られていました。わずか8kmの区間の間に10以上のトンネルが築かれた廃線跡地は、人々から忘れられていたからこそ、全くの手つかずという自然で豊かな自然との共生を果たしてきました。この「愛岐トンネル群」は、周囲の自然ともども歴史の遺産として残そうとする人々の努力によって、今再び、表舞台の光に照らされています。

ご案内とご注意

※本サイトに掲載した感動の瞬間(とき)は、天気や自然の条件によりご覧頂けない場合がございます。
※急な階段や足元の悪い場所があります。

見ごろの時期・時間

時期:

特別公開時
時間:
日中
天気:
晴れ
  • 春
  • 夏
  • 秋
  • 冬
  • 太陽・月星
  • 海・湖・川・滝
  • 山・森・野・里
  • 建物・景観
  • 動物・植物
  • 文化・伝統

住所

愛知県春日井市、岐阜県多治見市、愛知県瀬戸市に架かる

アクセス方法

電車:名古屋駅から約30分

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