山形県 天童・寒河江・尾花沢

雪景色の銀山温泉

概要・エピソード

大正末期から昭和初期にかけて築かれたモダンな洋風建築が軒を連ねる、銀山温泉。かつて栄えた銀山の存在をその名に残す温泉街に足を踏み入れると、まるで数十年前にタイムスリップしたかのような、懐かしい気持ちを味わうことができます。昔ながらの面影が大事に守られてきた温泉街は、冬になると入口からガス灯に火を点し、訪れた人々をもてなしてくれます。日没頃から点されるガス灯のライトアップは、銀山温泉の冬の名物。山間に広がる温泉街での、日常から切り離されたひと時を、心ゆくまで堪能できます。ほんのりと揺れる灯りを頼りに川沿いに連なる温泉街を散策し、雪積もる幻想的な世界を満喫した後には、宿の温泉で、芯まで冷えた体を温めてください。

見所・お勧めポイント

大正ロマンを感じさせる温泉街の冬には、ノスタルジックなガス灯の明かりが灯ります。1月から2月にかけての夕方頃、雪に覆われた温泉街を照らしだすガス灯の光は、どこか懐かしく、温かく、見る人々をやさしい気持ちで包んでくれます。

背景

江戸時代初期に栄えた銀山が閉山された後、湯治場としてにぎわった銀山温泉。けれど大正2年に起こった大洪水によって温泉宿・温泉ともに壊滅的な打撃受けました。それでも地元の人々による地道な復興は続き、源泉から高温多量の湯が沸きだしたことをきっかけに、温泉街の建物を一新。橋や道路の整備が行われ、温泉街は復活を遂げました。当時としては非常にモダンな建築で築かれた建物群は、現在まで大事に引き継がれています。