新緑のブナ林白神の森遊山道|日本の絶景 JTB 感動の瞬間（とき）

日本の絶景感動の瞬間（とき）

概要・エピソード

日本で初めて世界遺産に登録された、白神山地。「白神の森遊山道」では、白神山地ならではの植生や、白神山地の深部と同じような景観を間近に観察しながら散策できます。遊歩道と山道のちょうど中間くらいのハイキングコースが楽しめることから「白神の森遊山道」と名付けられた道は、地元の人々が大切に守り育んできた、およそ52haのエリアをめぐります。人の手が加えられていない原生林の中には樹齢200年を越えるブナの木もあり、歩いている途中でクマゲラや熊の痕跡を見つけることもあります。全長2.8kmのコースの途中にはブナの木の中の音を聴くための聴診器が用意されている場所もあり、地元の人々によって保護されてきた豊かな自然の中を歩けば、濃密な森の息吹を感じることができるでしょう。

見所・お勧めポイント

世界遺産・白神山地の深部と同じような環境の中、森林浴を楽しめる「白神の森遊山道」は、木漏れ日の美しい緑豊かな原生林です。ブナの森の中、1周30分～1時間半ほどの遊山道を歩けば、白神山地独特の植生や生き物達の暮らしを間近に見ることができます。

背景

全域で約130,000haもある白神山地のうち、世界遺産登録されているのは約17,000haほど。藩政時代、地元の人々が田んぼの水源を確保するために「田山」として守ってきたこの土地は、明治時代以降、土地の所有者は国でありながら、そこに生えている木々は民が管理するという「官地民木」という形で自然が保護されてきました。「白神の森遊山道」エリアは、こうして今なお原生林を活かしたまま、大事に守られてきたのです。