日本とも縁が深い古き良き街ホイアンは見どころ満載!
ベトナム中部のホイアンは、交易の中心として長く栄えてきた歴史ある街で、世界文化遺産に指定されています。かつての、多くの外国人が行き交い活気に満ちていた頃の面影を今に残し、数百年前の街並みが美しく保存されています。ホイアンを訪れるとどこか懐かしくなって、ついつい長居してしまいます。そんな穏やかな時間が流れる古都の魅力を、近郊の遺跡観光とともにJTB現地スタッフがご案内します。
アジアとヨーロッパを結ぶ交易都市
中部の中心都市・ダナンから約30km南へ下ったところに、ホイアンはあります。古くは2世紀にまで遡る歴史ある街で、アジアとインド、アラブ、そしてヨーロッパまでを結んだ、一大貿易港として栄えました。 日本からもかつては朱印船が盛んにホイアンへ来航し、16世紀末の最盛期には1000人以上の日本人が住む日本人街もできていたそう。当時の名残は「来遠橋(日本橋)」という橋で感じることができます。 来遠橋は1593年に建てられた屋根のある橋。ベトナムの2万ドン札にも印刷されている、由緒ある橋です。決して長い橋ではないのですが、橋の中央にはなんと小さなお寺があり、お寺の両側には犬と猿の像があります。
夜は幻想的になる街並み
この来遠橋は夜になるとライトアップされ(毎日夜6~10時)、昼とは違った雰囲気が漂います。 また来遠橋にほど近いアンホイ島では、毎日夜6時頃からナイトマーケットが開かれます。ホイアン名物の、色とりどりのランタンに照らされながら歩くことができます。 さらにおすすめしたいのが、毎月の満月の時期(旧暦の14日)に開催されるランタン祭りです。祭りの日には、家の軒下にランタンが灯され街灯などは消されて、ランタンの明かりのなかに街が浮かびあがります。 ホイアンを流れるチュボン川沿いに延びるバクダン通りを歩くと、祭りの日には川面にランタンの明かりが映って、美しい景色を楽しめます。夜もイルミネーションでまぶしいほどの日本から、ランタンのみの灯りの街を訪れると、不思議と心癒されるかもしれません。
足を延ばしてミーソンの遺跡にも
ホイアンから車で南西に約40km進むと、ミーソンの遺跡があります。ミーソンは古代の王国チャンパ王国の聖地で、1999年には世界遺産にも登録されています。 ミーソンの遺跡はフランス統治時代に発見されたものですが、その後のベトナム戦争など激しい空爆を受け、また自然崩壊も進んでいるため完全な形で残る建物は少ないのですが、当時の建築技術、芸術性の高さを目の当たりにすることができます。 時間があったらぜひミーソンに足を延ばしてみてくださいね。