ホーチミンの観光&お土産さがしにおすすめのスポット
政治の中心ハノイに対して、ホーチミンは昔から活気溢れる商業・経済の街として発展してきました。特に仏領インドシナ時代には、占領国フランスが本拠地を置き、フランス風の都市へと変貌していきました。当時の名残りは市内の至るところで感じられます。街を散策しながら、歴史を感じさせる建物と街並みを楽しんでみませんか。JTB現地スタッフがご案内します。
現代ベトナムの象徴・統一会堂
散策は現代ベトナム史に欠かせない統一会堂(Reunification Palace)から始めましょう。
この建物、もともとは1860年代に建てられた占領国総督の邸宅でした。ホーチミン市で最も美しい宮殿と言われ、ベトナム戦争時には南ベトナムの旧大統領邸となりましたが、1975年に北ベトナム軍の戦車がここに突入して、長いベトナム戦争は終結。ベトナム近現代史を語る上で欠かせない建物なのです。
5階建ての宮殿内は、大小100以上の部屋があり、屋上にはへリポート、地下にはベトナム戦争時に使われた秘密軍事施設があります。内部は見学できますよ。
人々に愛される聖母マリア教会
統一会堂を背に進むと見えてくるのが聖母マリア教会(Notre Dame Cathedral Saigon またはサイゴン大教会 Duc Ba Church)です。
聖母マリア教会は、2本の尖塔が印象的なレンガ造りの教会。1880年に建てられ、レンガはすべてフランスから運んだとか。その後何度も爆撃されますが、破壊される度に人々は教会を再建してきました。街路樹などの緑と青い空によく映える美しい建物です。毎週日曜日には礼拝が行われ、多くの信者でいっぱいになります。
信者はもちろん、ホーチミンの人々に今も大切にされている建築物です。
優美な装飾の中央郵便局
聖母マリア教会の傍らに立つのが中央郵便局(Central Post Office)です。
郵便局とあなどるなかれ。
まるでパリのオルセー美術館のような美しい天井アーチと繊細な装飾が素晴らしい建物です。それもそのはず、パリのエッフェル塔を手掛けたギュスターヴ・エッフェルが、アーチの鉄骨の設計を手掛けたのです。その優美な曲線美は必見です。
郵便局なので郵便業務をしていますが、観光や見学で訪れる人が後を絶たない観光名所でもあるので、記念切手やお土産販売コーナーもありますよ。
「東洋のパリ」も嘘じゃない、ドンコイ通り
聖母マリア教会からサイゴン川に向けてまっすぐ延びているのがドンコイ通り(Dong Khoi Street)です。
長さ約1km。決して長くはないのですが、ホーチミンのメーンストリートにふさわしい賑やかさです。
車とバイクと人とがひっきりなしに行き交う道の両側には、高級ホテルやデパート、ブティックが並んでいますが、その建物の中にはフランス統治時代に建てられたものも少なくありません。
およそ150年前にこの地を統治したフランスは、ホーチミンをパリのような街に変え、さまざまな建築物やモニュメントを残しているのです。
聖母マリア教会から進むと左手に見えてくるのがホテル・コンチネンタル(Hotel Continental Saigon)です。数々の歴史の舞台となったほか、映画のロケ地としても度々利用されてきました。
その隣りには、オペラハウスとして19世紀末に建てられた市民劇場(Nha Hat Thanh Pho)が。この劇場は今でも演劇などで使われています。夜にはライトアップされていっそう美しく映えます。
さらにサイゴン川へと進むと、ひときわ優雅な建物のグランドホテル(Grand Hotel Saigon)、そしてサイゴン川のほとりには1925年に建てられたマジェスティックホテル(Hotel Majestic Saigon)と、コロニアル時代の名残りをあこちこに感じられる通りなのです。
ホーチミンの台所・ベンタイン市場へ
市民劇場はドンコイ通りとレロイ通りの交差点にあるので、レロイ通りに入って歩くこと約15分。ホーチミン市民の台所・ベンタイン市場(Ben Thanh Market)に到着します。
ベンタイン市場は生鮮食料品から衣料、雑貨まで何でも揃う、ホーチミン最大の市場。
もちろんお土産にぴったりな雑貨や陶器なども揃っています。もし気に入ったものがあったら、ためらうことなく値段交渉してみましょう。
この市場も歴史は古く、市場が開かれて100年以上だそうです。
買い物の際にはスリなどの被害に気を付けて、身の回りのものに注意して下さいね。
いかがですか?
ホーチミンは商業の街として昔から発展してきました。さまざまな歴史を経て活気溢れるこの街の魅力に、ぜひ出合ってみてくださいね。
JTBではこれらの見所を日本語ガイドとともに回るオプショナルツアーもご用意しています。ご参考までにどうぞ。