ベトナム陶器作りの村、バッチャン村を訪ねる
一大ブームが巻き起こって、すっかり市民権を得ている感もあるベトナム雑貨。刺繍小物やプラ小物などさまざまありますが、何と言ってもカワイイのは陶器です。マグカップ、小皿はもちろんティーセットから土鍋まで、なんともいえない愛嬌で女子たちの心をわしづかみしてしまいます。
ベトナムを訪れたら、ハノイから車で1時間ほどの陶器の本場、バッチャン村を訪ねてみましょう!
茶人たちにも愛された逸品
「バッチャン焼き」という名前には「?」という方でも、「ホラ、ベトナムの食器で白い地に菊やトンボがカワイイ模様で・・・」と聞くと、ああ!と思い当たるのではないでしょうか?どこか素朴さを残した手描きの模様とくすんだ色合いが、女子心を思わずくすぐります。
「バッチャン」とはハノイ近郊の村の名前で、バッチャンの村はベトナムの陶器生産の中心的存在。村には窯元のほか陶磁器に関係する様々な専門業が集まっています。
バッチャン焼きが知られるようになるのは15世紀頃。大河ホン川(紅河)の運ぶ土は良質で、焼くと風合い豊かな色に仕上がります。
できた陶器をそのホン川で運び、そこからさらに中国やインドネシア、そして日本にまで船で運ばれました。中国に大きく影響を受けたバッチャン焼きは、明の時代にはベトナムからの貢ぎ物とされました。日本では安土桃山時代に「安南焼」として紹介され、茶人たちの間で珍重されたそうです。
バッチャン焼きは主に3種類あります。白い地に藍の絵柄が美しい「染付」、同じく白地に赤い絵柄が愛らしい「赤絵」、薄緑色で無地の「セラドングリーン」です。どれも美しく、どこか温もりが感じられますが、中でも日本人に人気のあるのは「染付」。菊やトンボ、芋など身近なものを薄い青一色で描く大らかさに、どこか東洋的な共感を覚えるのかもしれません。
バッチャンへ陶器まとめ買いに行こう!
日本でもすっかりおなじみとなったベトナム陶器ですが、実際にバッチャンを訪れてみると、そのバラエティの多さに圧倒されること間違いなしです!
バッチャンはハノイの南東にあり、車で30~1時間程度。村全体が陶器専門店!という感じです。
ベトナム雑貨人気は日本だけでなく、世界中で注目されていますので、バッチャンの陶器も、伝統的な素朴な絵柄からモダンな作品まで、タイプはさまざまです。日本ではなかなか見られないような柄や形のものも、バッチャンに行けばいろいろ発見できます。しかも価格はお手頃で、思わず大量買いしてしまうかも!
バッチャン焼きはベトナム国内でも人気だそうで、20~30代女子に大いに愛されているとか。女子心を刺激されずにはいられないバッチャン焼き、これからも当分目が離せないようです!
バッチャンへは、ロンビエンのバスターミナルから、47番のローカルバスで終点まで。ローカルバスが不安な方は、ハノイのホテルなどからタクシーで行っても30~40分程度で行けます。またガイド付きのツアーも出ていますので、ガイドさんの解説を聞きながら巡るのも楽しそうです!
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オプショナルツアー(現地発着)USD30〜ベトナムを代表する陶器村バッチャン。菊模様や金魚、トンボ柄がかわいいベトナム土産の定番を、工房での絵付け見学やショッピングで満喫。