もうひとつのアンテロープキャニオン まだまだ謎の「アンテロープキャニオンX」


ルックアメリカンツアー ロサンゼルス

ここ30年で一躍大人気の観光スポットになった「アンテロープキャニオン」
峡谷に日が差し込む幻想的な光景を求めて、世界中から毎年多くの観光客が訪れます。
何百年もの年月をかけ、風と水で浸食されてできた渓谷に、流れ込んだ鉄砲水がナバホ砂岩を削り、まさに自然が造り出した芸術。

このアンテロープキャニオンは、今でも約30万人のアメリカ先住民ナバホ族が住む居留区にあるので、個人で勝手に観光することはできません。ナバホ族が催行するツアーに参加する必要があります。

現在訪れることができるアンテロープキャニオンは、アッパー(Upper)ローワー(Lower)、そして2016年前からオープンしてまだ新しいアンテロープキャニオンXの3つです。

アッパーとローワーはすでに知名度も高く、弊社のツアーでも人気の観光ポイントとなっていますが、旅行シーズンである夏には大変混雑し、幻想的な写真を撮りたくても人が映り込まないように写真を撮るのは至難の業...。

ということで、ゆっくり良い写真が撮れるように、まだ訪れる人の少ない穴場、「第3のアンテロープ」といわれている「アンテロープキャニオンX」に行ってきました!


※注
このレポートは2020年2月の体験をもとにしており、2020年12月4日現在、新型コロナウィルス感染拡大防止の為、アンテロープキャニオン各所は閉鎖されております。また今後の状況によってはこのレポートに掲載した内容から変更になる場合もありますのでご了承ください。


アンテロープキャニオンXは、アッパーのさらに7マイルほど上流に上がったところにあり、唯一「TAADIDIIN TOURS」というナバホ族の催行会社がツアーをしています。
ツアーは朝の9時から午後3時まで40分おきに出発しますが、今回は一番最後の3PMのツアーに参加してきました。

それにしても気になるのは「X」というなんとも謎めいたネーミング!
なぜその名が付いたのか?その答えは峡谷の中に入るとわかりますよ!

さて、ツアーの受付を済ませたら、バンに乗ってキャニオンの入り口まで約10分ほど未舗装のガタガタ道を進みます。

バンの降車場に着いたら、グループ単位でナバホ族のガイドさんについて歩いていきます。
今回のガイドさんは、ここの土地を保有しているファミリーの方で、兄弟でガイドをやっているそうです。

しばらくは下り坂で細かい砂の上を歩きますが、途中から板が張ってある上を歩けます。

だんだん峡谷の中に入りこんできました!
みるみるうちに周りの景色が変わっていき、これはまさにアドベンチャー気分!

峡谷に囲まれ、圧倒されながら進んでいくと...

ついに入り口にたどりつきました!
まるでインディジョーンズの映画に出てくるように、峡谷の中を探検し洞窟を発見した気分です。

ここでは、トライアングル型の「北キャニオン」とV字型の「南キャニオン」の2つのキャニオンを訪れます。

まずはトライアングル型の北キャニオン▲に入ります。
一歩入って上を見上げると...ここがアンテロープキャニオンXと呼ばれる理由が一目でわかります。

どうぞご覧ください!!

岩の隙間から空を見上げると、見事な「X」が見えました!

中に入っていくと、こちらのキャニオンはトライアングル型と言うだけあって上がせばまっているので、あまり光が入らず暗いのですが、その分明暗のコントラストがとても神秘的です。

この下の写真は、ナバホ族のガイドさんがiPhoneの「縦パノラマ」使い撮ってくれました。
普通のカメラだと、広角レンズでも使わない限り、この高さは写真に収めることはできません。
さすがガイドさんは毎日のように案内をしているだけあって、すご腕の写真テクニックを色々と披露してくれます!

アッパーやローワーに比べてここの峡谷はとにかく深くて高い!
一言でいうと「ダイナミック!」というのが印象です。

峡谷の深さや圧倒的な高さを目のあたりにすると、自分のちっぽけさを実感します。

次はもうひとつのV字型南キャニオン▼へ。歩いてほんの2~3分の距離です。

南キャニオンはV字型で上が開けている為、光が入りやすく、北キャニオンより明るいのが特徴です。特に午後の遅い時間の方が日が入りやすいそうです。

この先は行き止まり。
まるで深~い洞窟の中にいる気分になりました。

私はこれまでアッパー、ローワー、Xと3つのアンテロープを訪れましたが、その違いとおすすめポイントについてまとめたい思います。
あくまでも個人的見解になりますので、どうぞご参考までに。

●アッパー・アンテロープキャニオン
 - あまり体力に自信のない方、ご年配の方、妊婦の方、小さなお子様連れの方におすすめ。
 - キャニオンの入り口までジープで乗りつけるので歩く距離は短い。
 - キャニオン内の幅が広いが、両側通行(折り返してくる)なので行き交う人で混雑してしまうのが難。
 - よく写真で見る一般的なアンテロープキャニオンの景色を見たい人におすすめ。
 - 夏の間、正午前後の時間にキャニオンの底に太陽光が届くハイビームが見られる可能性大。

●ローワー・アンテロープキャニオン
 - 強い日差しの下で歩くのを厭わない方、急な階段の上り下りが問題ない方、アドベンチャー気分を楽しみたい方におすすめ。
 - 地上から階段を下りてキャニオンの底まで下り、一方通行で進む。最後は階段を上って地上に出る。
 - 峡谷底が狭く1人しか通れないくらいの幅のところもあるが、岩の表面の起伏に富んでいるのでユニークな景観が楽しめる。

●アンテロープキャニオンX
 - 冒険心があり、あまり人のいない秘境を訪れたい方、またはゆっくりと写真を撮りたい方におすすめ。
 - アッパーやローワーと比べ渓谷がとにかく深い。高さがあるため光が差し込みにくいが、その分ダイナミックな景観を楽しめる。
 - キャニオン入り口に行くまでに峡谷の間を歩くので、ワクワク感がある。
 - 北と南の2つの違う表情のキャニオンが楽しめる。


「3つのうちどのキャニオンが一番おすすめですか?」とよく聞かれますが、答えはうーん難しい!
それぞれの良さがあるので「人それぞれの好み」ということになってしまいます。

ただひとつ言えることは、キャニオンは地下にあるのでもともと暗いのですが、峡谷内に太陽光が入ることによって陰影ができて幻想的な光景になります。
太陽の位置が高ければ高いほど光が入り込むので、キャニオンの内の岩肌の色彩が鮮やかになり、より美しく見えます。
特に夏の時期の正午に近い時間帯のツアーはプレミアムがついていて、料金が高く予約も取りにくいので、どのキャニオンを訪れるかというよりは、訪れる時間帯を意識した方が良いかもしれません。


決して人間の手では作れない、自然が創り出した曲線美と太陽光とのコラボレーション。
アンテロープキャニオンの美しい自然のアートをぜひ見に来てください!


Antelope Canyon X by Taadidiin Tours
MP 308 Hwy 98, #3784, Page, AZ 86040
928-660-8890

  • オプショナルツアー(現地発着)
    JPY41,811〜
    大人(12歳以上)1名あたり
    期間: 2020-04-01~2021-03-31
    ①人気NO.1ツアーの世界遺産グランドキャニオンとアンテロープキャニオンがリニューアル&ボリュームアップ!日帰りで人気のベスト5ヶ所を制覇できるツアーはここのみ!
    ②世界中の写真家に愛される芸術的な渓谷、神秘のアンテロープ・キャニオン!
    ③400億年が築き上げた世界遺産、グランドキャニオンは言わずと知れた絶景!
    ④コロラド川がほぼ360度蛇行した、圧巻の断崖絶壁ホースシューベンド!
    ⑤歴史的にも有名なルート66のロードサイン!
    ⑥こんなに回って日帰りの、大満足弾丸ツアーです!!
    インスタ映え間違いなしの写真を思う存分お撮りできる贅沢な盛りだくさんツアー! 日帰りでご案内しますのでラスベガス滞在期間が短い方には最適です。
    <2020年10月現在、アンテロープキャニオンが閉鎖中のため行程が一部変更しております。>
  • オプショナルツアー(現地発着)
    JPY108,492〜
    大人(12歳以上)1名あたり
    期間: 2020-04-01~2021-03-31
    ①とっても贅沢・盛りだくさんにグランドサークルの11か所、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、グランドステアケース・エスカランテ国定公園、グランドキャニオン国立公園、アンテロープキャニオン、モニュメントバレー、セドナ、ホースシューベンド、レイクパウエル、フォレストガンプポイント、ルート66の町セリグマンもめぐる絶景の2泊3日ツアー!
    ②ここも行きたい、あそこも行きたい、欲張りだけど、ちゃんと要所にお時間を設定したツアーです!
    ③言葉では表せられない、あのグランドキャニオンからの朝日の美しさ、ホースシューベンドの圧倒する眺め、セドナでの褐色岩山と緑の木々とのコントラストなど、各箇所での見逃せないスポットを押さえます!
  • オプショナルツアー(現地発着)
    JPY43,332〜
    大人(12歳以上)1名あたり
    期間: 2020-04-01~2021-03-31
    <冬季限定販売:2020年11月2日~2021年3月13日>
    グランドサークル近郊の人気6大絶景を回る盛りだくさん日帰りツアー!
    滞在期間があまりないけど、せっかくの絶景は見逃したくない!というお客様にはとっておきのツアー!世界遺産のグランドキャニオン国立公園はもちろん、人気のアンテロープキャニオン、断崖絶壁ホースシューベンド、神秘のモニュメントバレー、コロラド川の最終点レイクパウエル、ルート66で有名なキングマン近郊での星空観賞など、もりだくさん!
    ラスベガス発では今まで宿泊ツアーでしかできなかったモニュメントバレーの写真撮影、世界中からの観光客があとを絶たないアンテロープキャニオン、満天の星空観賞も日帰りですべて制覇できる大満足の弾丸日帰りツアーです。
    日帰り一日でここまでも行けるツアーはこれだけ!
  • オプショナルツアー(現地発着)
    JPY44,526〜
    大人(12歳以上)1名あたり
    期間: 2020-04-01~2021-03-31
    ①なかなか行くことのないアンテロープキャニオン、それを贅沢にアッパーとローワーの両方訪れる上に、人気のホースシューベンドも行く、とっても楽しみなツアー!
    ②ドライバー2名体制だからこそ、安心・安全でツアー催行!お客様にはゆっくりたっぷり大自然を堪能できるツアーとなっております♪
    ③アッパーアンテロープは、季節とタイミングがあえば、空からのビームが見えることで有名。ローワーは階段を下りて、地表から上に上がっていくことが特徴。どちらも自然の不思議な力がもたらせた神秘美をお楽しみください!
    ④圧巻の一言、「ホースシューベンド」。あの壮大で息をのむ景色は、一生忘れられないものとなるはずです!

この記事を書いたレポーター

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