見渡す限り真っ白な世界　～ボンネビル・ソルトフラッツ～

「ボンネビル・ソルトフラッツ（Bonneville Salt flats）」は、ユタ州の北西部に位置する古代の塩湖跡に出来た、約260平方キロメートルに及ぶ塩の平原です。

約1万5千年前に存在していたという古代湖「ボンネビル湖」の水が、長い年月をかけて蒸発して塩の堆積物が残り、現在の塩の平原が形成されたと言われています。

雨が降って水が張ると、まるで南米ボリビアのウユニ塩湖のように景色が反射して鏡張りの光景となります。

ボンネビル・ソルトフラッツの広さはウユニ塩湖にはおよびませんが、なんといってもそのアクセスの良さが一番の売りです！
一番近いゲートウェイはユタ州ソルトレイクシティ。そもそもソルトレイクシティ自体が「塩の湖の街」なので、ここ一帯は塩の大平原が広がります。
ソルトレイクシティから車で西に約1時間半くらい走ると、ボンネビル・ソルトフラッツに到着します。
ラスベガスからだと車で約6時間はかかりますが、グランドサークルと一緒に足を伸ばすこともできます。

今回は乾季に訪れた為、見渡す限り真っ白な塩の大地を見る事が出来ました。
遥か彼方まで広がる白い世界は、とても美しく感動的です！

表面に亀裂が入ってボコボコとしていますが、近くで見ると塩の結晶がとても綺麗です。

ボンネビル・ソルトフラッツは「ボンネビル・スピードウィーク」の開催地としても有名です。
毎年8月に、あらゆる分野での地上最速を狙うレーサー達が世界中からこの地に集まり、スピードレースが開催されます。
2018年には、カワサキのバイク「Ninja H2」が時速337.064kmという世界最高速のクラス記録を樹立して話題になりました。

1912年から始まったこのイベント、今年は感染症拡大の影響で残念ながらキャンセルとなってしまいましたが、少しでも最速のレーサー気分を味わいたい人々が訪れて残していった車のタイヤ痕がたくさん見られました。

一般の方でも塩の大地での運転を体験する事はできますが、表面がボコボコなので注意が必要です。
また、車が塩まみれになって錆びる可能性があるので、走り終わったらすぐに洗車することをお勧めします！

ボンネビル・ソルトフラッツは、「インディペンデンス・デイ」や「パイレーツオブカリビアン」など、数々の映画の撮影地にもなっています。
どのシーンに登場するのか、ぜひ探してみてください！


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今回は一面に広がる美しい塩の平原が見れましたが、ウユニ塩湖のような鏡張りの景色を見れるのは比較的雨が多い３～６月です。
次回はその時期に、今回とはまた違う風景を見に訪れたいです。
ソルトレイクシティから日帰りもできますが、1泊して朝日と夕日の絶景を見ることをお勧めします。
昼間の真っ青な空と白い塩平原のコントラストも十分美しいのですが、朝と夕方の時間の移り変わりとともに色が変わっていくシーンは息を呑む美しさです。

言葉では表せない自然が作りだす幻想的な風景を、皆さんも見に来ませんか。