サブウェイアート①ニューヨークの地下鉄の駅に描かれたモザイクアート[Ｑライン編]

ニューヨークの地下鉄には沢山のモザイクアートが見られるのをご存知ですか？
（モザイクアートとは、多数の異なるタイルや破片を組み合わせて一つの絵画を作る芸術作品のひとつです。）
よく探し始めると、けっこう沢山あるんです。著名なアーティストの作品も多くあるので、一見の価値ありです。


まずは、一番新しく開通したセカンドアベニューラインから。
Ｑラインの86th Street駅では、アメリカ人のフォトリアリズムの巨匠、チャック・クロースの作品がフィーチャーされています。チャック・クロースは、写真の様にリアルに描いた巨大なポートレートで有名です。

Ｑラインはマンハッタンの東側からアッパーイーストサイドと呼ばれる96ストリートからミッドタウン周辺を通り、一番南はブルックリンのコーニーアイランド・スティルウィルアベニュー駅まで現在もほぼ毎日運行しています！

Ｑラインの72th Street駅では、ブラジル出身のアーティスト、ヴィック・ムニーズの作品が見られます。ニューヨークで日々見かけるニューヨーカーを描写したモザイクアートです。ニューヨークは世界各国でから訪れる観光客や、移民をしてきた人、ビジネスで訪れる人など、街中は多国籍の人種で溢れています。描かれた人たちは、服装も、人種も、職業もみんなバラバラで、世界各国から様々の人が集まった街、ニューヨークらしい作品です。

Ｑラインの63th Street駅はジーン・シンの“Elevated”。1940年代に廃止された2番街高架線の様子が描かれた作品。New York Historical SocietyとNew York Transit Museumに保存されている当時の写真を元にしています。服装や髪型、ベビーカーからその頃の様子が伺えますね。72th Street駅に描かれている現在のニューヨークとは対照的。モザイクアートでも全部テイストが違っていておもしろいですね！

今回はセカンドアベニューラインの駅のモザイクアートでした。他にもまだまだ沢山あるので、またご紹介します。