台湾 2023年祝日情報
2023年 台湾祝日情報
旧暦をベースに祝日が決まることが多い台湾のカレンダーは、春節(旧正月)や秋の中秋節などの日付が、その年によって変わります。祝日には四季折々の伝統行事やイベントを楽しめるというメリットがある一方で、気を付けたいこともあります。祝日に特に覚悟しなければいけないのが、道路の渋滞や鉄道の混雑でしょう。
ホテルやレストランも普段より予約が取りにくくなり、料金が上がる事もあります。各地の人気観光地には大勢の観光客が押し寄せて非常に混雑します。特に春節(旧正月)、清明節、端午節、中秋節などの台湾でとても重要な節句の時は実家に帰省する地元の人も多く、この期間の台鉄や新幹線のチケットを取るのも難しくなります。
台湾への旅行を計画する際に必ずチェックしたいのが、現地の祝日やこれに伴う連休です。旅行の日程を決める際にこちらでご紹介する2023年の祝日カレンダーをご利用下さい。
● 中華民国開国記念日 1月1日
孫文が中華民国を建国した日を記念した祝日で、新しい年になって最初の祝日でもあります。台北で新年を迎える方は、世界的に知られる高層ビルの台北101から打ち上げられるカウントダウン花火が必見です。
新年を迎える台北の夜空を華やかに彩る人気イベントで、周辺には大勢の人が詰めかけます。この時期はよく寒波が北台湾を襲いますが、この日は夜遅くなればなるほど人々で賑わい、寒さを吹き飛ばすほどの熱気に包まれます。 台北101が見える周辺のホテルも、その日の予約が取りにくいです。
近年、台湾各地でもカウントダウンパーティーを開催しています。人気タレントや歌手が観客と一緒に盛り上がり、1年の始まりを迎えます。また、1月2日は振替休日のため、2022年12月31日~2023年1月2日が三連休となります。
● 春節(旧正月)連休 1月20日~1月29日
台湾で最も盛大に祝う日、旧暦の元旦は「春節」と呼ばれ、毎年、日付が変わります。
2023年は1月22日。この前日に当たる1月21日は、旧暦で1年の最後の日、つまり大晦日に当たる「除夕」で、ここからいわゆる春節の連休がスタートします。振替休日などを含め、2023年のカレンダーでは、春節の連休は10日間連休(1/20~1/29)となります。
大晦日からお正月の三が日の間は、休業する店が多くなります。また春節の連休には、故郷へ帰省したり、旅行する人で、交通機関は大変混雑します。宿泊料金などがいつもより高くなったり、予約が取りにくくなったりする場合もあるので、旅行の計画は早めに決めるのがおすすめです。
※ちなみに、旧正月期間には、タクシーの料金追加制度が実施され、地域によって加算される金額がそれぞれ異なりますので注意しましょう。
● 元宵節 2月5日
ちなみに、旧暦1月15日の「元宵節」と呼ばれ、旧暦最初の満月の日です。(2/5)
この日をもってお正月すべての行事が終わります。この日は1年のイベントの中でもお正月に次いで大切な日と言われています。その為、各地ではランタンフェスティバルや爆竹を使った伝統的なお祭りが開催されます。また、ご先祖様にお供えをして「湯圓」と呼ばれるお団子を食べます。
一家団欒・家庭円満を意味する「團圓(ドァンユェン)」と「湯圓(タンユェン)」の発音が似ている事から縁起の良い食べ物としてこの日に食べます。
● 和平記念日 2月28日
平和な世の中を願う祝日。1947年2月28日に発生した反政府運動と、その後の政府による弾圧、いわゆる「二二八事件」の悲劇を繰り返さないように、との願いを込めて制定された記念日です。ちなみに2023年は、2月25日~2月28日が連休になります。
● 児童節・清明節 4月4日・4月5日
児童節は、いわゆる「子供の日」で、台湾では比較的、新しい祝日です。
一方、清明節は春の到来を祝う日で、台湾では先祖の墓参りに出かける習慣があります。別名「掃墓節」と呼ばれているのは、これが由来です。日本のお盆に似ているでしょうか。こちらも週末と合わせた連休になり、2023年は4月1日~4月5日が連休です。
● 端午節 6月22日
端午の節句といえば、日本では5月5日。しかし、台湾では旧暦5月5日になるので、2023年は6月22日になります。
また台湾における「端午節」は、日本で私たちが知っている「子供の日」とはまったく異なる祝日となっています。その由来は諸説ありますが、一説によると、紀元前3世紀、楚の国の故事。人々に尊敬されていた政治家、屈原が失脚し、川に身を投げて亡くなると、これを悲しんだ人々が川にちまきを投げ、その遺体を魚が食べないようにした、という話が伝わっています。こちらも週末と合わせた連休になります。(6/22~6/25)
また、台湾で端午節といえば、ドラゴンボート・レースの季節ですが、これも川にちまきを投げるためのボートが由来と言われています。龍の形の長いボートにこぎ手が並び、スピードを競うもので、豪華な装飾が圧巻!もち米、豚肉、干しエビ、シイタケなどが入った美味しいちまきも、ぜひ味わってみてください。
● 中秋節 9月29日
中秋の名月、満月をめでる行事で知られる三大節句のひとつ。こちらも旧暦8月15日に設定しているため、日付は変動し、2023年は9月29日になります。故郷や実家に帰り、家族と過ごすことが多く、温暖な台湾では満月を見ながら、屋外でBBQなどして過ごす場合もあるようです。
中華菓子の代表格、月餅は、中秋節を祝うお菓子として有名です。2023年は、9月29日~10月1日が連休になります。
● 国慶日 10月10日
中華民国台湾の国家記念日で、政府が式典やパレードなどを開催します。清朝に反旗をひるがえす辛亥革命の引き金となった事件が起きた日が1911年10月10日で、この日を記念した祝日です。2023年は、10月7日~10月10日が連休になります。
いかがでしたか?カレンダー上で飛び石連休が発生すると、間の平日を「特別休日」とし、なるべく長い連休にかえてしまうという台湾の制度、なかなか興味深いです。旅行に出かけるチャンスが増えることにもつながりますから、日本もぜひ真似してほしいですね。
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