台北の今を知りたい!2021年最新レポート
皆さん、こんにちは!你好(ニーハオ)!JTB台湾現地レポーターのDavidです。2020年から続くコロナウイルスの影響で、いまだに海外旅行は再開されていませんが、台湾では、政府の早期対応のおかげで感染状況を抑え、台湾国内旅行が大ブームとなっています。その中でも自然があふれる東台湾の花蓮、台東や離島の澎湖(ポンフー)、金門(ジーメン)などはとても人気で連休中は空港の国内線ロビー、駅などがいつも混雑しています。
海外からの観光客の皆様は、台湾へ到着後、まずは台湾最大の都市『台北』を訪れるでしょう!賑やかなショッピング街や近代的な建物がある台北、よく知られている観光地など見どころ沢山の中から、「今の台北」をご紹介していきたいと思います。
・九份(キュウフン)
ずっと大人気の日帰り観光地、九份(フン)。もう訪れたことのある方もいらっしゃるでしょうか。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の舞台となったとうわさされたことも、九份(フン)人気に拍車をかけました。朝・昼・夜と時間とともに景色が変わりゆくことも、九份(フン)の不思議な魅力をより引き立てます。台湾ならではのおいしいお茶の店、茶器や雑貨をおしゃれにディスプレイした雑貨店などがあり、地元ならではの食べ物屋さんやお土産店が点在しています。
コロナウイルスの影響で現在は訪問客が減っていますが、以前の混雑とは違って、ゆっくりきれいな海景色を見ながら九份(フン)ならではのレトロな雰囲気を味わい、貸切九份(フン)を満喫することができます!日本人の友人と日本語を話していると、九份(フン)老街の店舗スタッフがうれしそうに『いらっしゃい』と声をかけてくれました。
次回の台湾旅行でも、九份(フン)は見逃せない観光スポットですね。昼から夕刻、夜へと移り変わる景色を存分に眺めながら、お茶やグルメをお楽しみください!
・台北101
台北のランドマークともいえる台北101高層ビルは、509メートルの高さを誇り、89階まで40秒もかからずに上がれる世界最速のエレベーターがあることでも有名です!
89階の室内展望台からの眺めはもちろん素敵なのですが、91階の屋外展望台からの眺めはまるで天空の世界のようです。更に、以前VIPのお客様にしか開放されていなかった101階の「天空歩道」は、2019年6月から台北101の最新アトラクションとして一般のお客様も入場することができるようになりました。高さ460メートルの天空歩道を歩きながら、スリルを満喫してみませんか?
台北市の街並みはもちろん、淡水の風景までもみることができます。台北101へ行ったなら、ぜひ展望台へ、この絶景鑑賞のチャンスを見逃さないでください!
コロナウイルスの影響で、現在一時休館していますが、メンテナンス作業終了後の10月8日(金)より営業を再開する予定です。
◆2021年10月8日からの営業時間:
平日(火~金):11:00AM~19:00PM ※月曜日休館
休日(土日祝):10:00AM~19:00PM
・迪化街:
迪化街は以前漢方薬、お茶、お米、布などの商売が盛んで、台北市内で早く発展してきた地域の一つです。1996年から台湾政府が民間組織と連携し、「年貨大街」という春節食材、お土産などのセールスイベントの開催がはじまり、迪化街は新たに生まれ変わりました。今では、乾物やお茶などで王道の観光エリアとして知られ、また台北最強の「縁結びの神様」の月下老人も迪化街の城隍廟(お寺)に祀られているため、参拝とお礼参りの人々が後を絶ちません。
近年、古民家をリノベーションしたお洒落なレストランやお店などが続々と増えてきて、昼間だけではなく、夜も楽しめる街になっています。唐辛子メインの香辛料の専門店、ラードと醤油をかけご飯が注目されているおいしい台湾飯が楽しめるレストラン、おつまみにもこだわるクラフトビールのお店、こちらはノンアルコールもあるので、お酒が飲めない人でもたのしめます。スペシャルな店舗が続々と出店している迪化街、次回の旅行で新たな一面を発見してみましょう!
・故宮博物院:
多くの国宝を見学できる国立故宮博物院(グオリーグーゴンボーウ―ユエン)は、台北観光の要ともいえるマスト観光名所です!1965年昭和40年にできた博物院で、現在全館の宝物の数は69万点ほどあります。3000~4000点が常設展示してあり、展示物は不定期に入れ替えられます。いつ行っても貴重な国宝が並んでいるのを見ることができ、どのフロアも大変壮観です。2015年の統計によると、年間入館人数は約614万人、世界で6番目に入館人数の多い博物院にもなりました。
見逃せない王道の「翠玉白菜」「肉形石」「毛公鼎」以外、特別な展覧会も定期的に行われています。2021年1月より3か月、【昔の皇帝たちはどのように自分の権利や地位を表現したか】とのテーマの展覧会があり、皇帝たちの像の作品が展示されていました。また、この10月からは3つ揃うことは滅多にない国宝の山水画が一気に展示される予定です。収蔵物を見て回るのに1日でも時間が足りないほどのボリュームなので、時間に余裕をもって見学へ行くことがおすすめですよ!
2020年より、コロナウイルスの影響で月曜日および夜の時間帯(17:00-21:00)は休館となっています。感染予防対策として、入館時に必ずアルコール消毒と検温の実施をしっかりしています。
◆2021年営業時間:
火曜日~日曜日:09:00AM~17:00PM
※月曜日休館・10/11(月)は祝日連休のため、参観可能。
・中正紀念堂:
中華民国の初代総統、蒋介石氏を記念して創設された公園です。25万㎡という広大な敷地は日本統治時代は旧日本軍の軍用地として使われていました。 現在はメインの紀念堂を主峰に見立て、国家戯劇院、国家音楽廳が左右に配されていて、紀念堂の内部では、台湾の民主発展に関する歴史資料が展示されています。
海外からの観光客の皆様は、普段中正紀念堂といえば、メインの紀念堂の中で毎日行われる衛兵交代式を思い浮かべますね。中正紀念堂は他にも魅力がいっぱい、敷地内の公園では沢山の植物が植えられていて、季節毎に色々な花を楽しむことができます。合計8つの植物生態エリアがあり、冬には梅の花、台湾原生桜、そして夏には熱帯植物や多肉植物など、多くの植物を楽しむことができます。花の時期により多くの人々が集まる風景も見られます。
コロナウィルスの影響で台湾感染警戒レベル第二級の現在は、メインの紀念堂は、毎日4つの時間帯のみの入場となり、事前公式サイトや電話での予約が必要となります。
◆2021年中正紀念堂の入場について(~2021年10月4日まで)
入場受付の時間帯:①9:00-10:30 / ②11:00-12:30 / ③13:30-15:20 / ④15:40-17:30
※衛兵交代式は毎日毎日9時から始まり17時まで1時間毎に行われます。
・台湾博物館鉄道部:
2020年成立100周年を迎えた台北市では一連のイベントが開催されました。 その中でも注目されたのが、2020年8月にオープンした台湾鉄道をテーマとした鉄道部パークです。 この建物は日本統治時代に台湾総督府が設立した鉄道部、台湾のすべての鉄道を管理していた庁舎です。
1918年に工事が完了した100年以上の歴史を持つ建物を、長年の修復を経て、当時に近い形に再現、館内でも修復の工法などが紹介されています。
台湾鉄道の発展の歴史をはじめ、当時使用された部品、そして列車の模型など細かく展示されています。更に最新テクノロジーを駆使したインタラクション装置もあります!鉄道ファンの方だけでなく、幅広い世代が楽しめる面白い博物館です。
◆2021年営業時間:
火曜日~日曜日:9:30AM~17:00PM(月曜日除外)