バンコク一人旅を楽しむ方法 その1-公共交通機関編-

JTBタイ支店
Rattiya

タイの首都バンコクは世界中から観光客を引きつける、魅力あふれる都市。グループでもカップルでもいろいろな楽しみ方ができますが、最近では一人で気ままに楽しむ「おひとり様旅」で訪れる人も増えてきました。

一人旅を存分に楽しむためには、まずは公共交通機関を使いこなしたいもの。ここではバンコクの見所を気ままに巡るために便利な交通手段を、ご紹介します。(情報はすべて2015年2月現在の情報です。)

(1)エアポート・レイル・リンク(ARL)

スワンナプーム国際空港に降り立ったら、まず旅行者が利用する公共交通機関がエアポート・レイル・リンク(ARL)。空港から市内中心のパヤータイ駅までの8駅を、最速では約17分で結び、パヤータイ駅で、高架鉄道BTSのスクンビット線に接続しています。また途中駅のマッカサン駅では地下鉄(MRT)ペチャブリ駅に、効果連絡通路で連結しています。
空港を出てパヤータイまでノンストップのエクスプレス(=特急、車体は赤、所要時間約17分、片道150タイバーツ(THB)と、8駅すべてに停まるシティライン(=普通、車体は青、所要時間約30分、片道45THB)とがあります。但し、現在エクスプレスは運休中です。
運行時間はどちらも6:00~24:00です。
ARL公式サイト(英語):https://www.srtet.co.th/en/index.html

(2)スカイトレイン(BTS)



BTSの愛称で知られる高架鉄道・スカイトレイン。サイアムをはじめ、ラーチャダムリ通り、スクンビット通り、シーロム通りなどバンコクの都心を運行して、ローカルはもちろん、観光客にとって便利な乗り物です。
バンコク北部のモー・チット~南部ベーリンまで、南北に結ぶスクンビット線と、市内中心のナショナル・スタジアム~西部のバン・ワーまで東西に結ぶシーロム線があります。
朝5時過ぎ~24時過ぎまで、数分おきに出ています。
料金は片道15~42BTS。
そのほか、窓口では1日有効な「ワンデイ・パス」(130THB)や、日本でいうスイカ(Suica)のようなプリペイドカード「ラビット・カード」が買えます。
BTS公式サイト(英語):https://www.bts.co.th/customer/en/main.aspx

(3)地下鉄(MRT)



MRTの愛称で知られる地下鉄も、旅行者に便利な交通手段です。
市中心部のフアランポーン駅~バンスー駅までを結びます。両駅ともに、タイ国鉄の駅と接続しています。またシーロム駅、スクンビット駅、チャトゥチャック駅で、BTSの駅と連結しています。
片道チケット、1日パス、3日パス、15日パス、30日パスなどのほか、いわゆるスイカ(Suica)のようなプリペイドカード「ストアード・バリュー・カード(Stored Value Card)」も何タイプかあり、タイプによって価格は異なります。
片道チケットは券売機で買えますがそのほかのチケットやプリペイドカードなどは、窓口で買って下さい。
MRT公式サイト(英語):https://www.bangkokmetro.co.th/index.aspx?Lang=En

≪ 利用する時の注意点 ≫
BTS、MRTともに駅構内にはトイレがないので、ご注意ください。また車内での飲食は禁止です。さらに仏僧はもちろん、子どもや老人、女性にも席を譲るのが基本的なマナーです。MRTの入り口付近では、テロ対策のため係員によるボディチェックや手荷物検査が実施されていることもあります。

(4)路線バス



市内の路線バスは200路線にも及び、安い料金で市内を縦横無尽に走る、便利な交通手段です。ただ行き先がタイ語でしか書いていなかったり、英語が通じないことがあったり、また営業時間が路線によって異なったり、と、バンコク一人旅のビギナーにはかなりハードルが高い乗り物ではあります。
もし路線バスを中心に移動を考えるのでしたら、市内の日本語書籍を扱う書店で販売されている、バス路線マップを買うといいでしょう。
 

≪ 利用するときの注意点 ≫
朝晩のラッシュ時や大雨の時などは、交通渋滞に巻き込まれることも少なくありません。時間に余裕を持って利用して下さい。
また混雑している時にはスリの被害も報告されています。持ち物には十分注意して下さい。 乗り込む際、バスは時として、きちんと停車せず徐行するだけの時もあります。またバス停から離れて停車することもよくありますので、乗る時には注意して下さいね。

(5)タクシー



車体の屋根に「TAXI-METER」と書かれたメータータクシーと、ただ「TAXI」とだけ書かれたものとがあり、後者は乗る前に値段交渉が必要です。(ただしバンコクでは見かけることは少なくなってきました)。
初乗り料金は走行距離1kmで35THB、それ以降は1~10kmが、1km当たり5.5THB、10~20kmが6.5THB、20~40kmが7.5THB。
また速度が時速6km以下では1分につき2THB加算されます。
またメータータクシーで高速道路を利用する場合には、別途高速料金を支払う必要があります。
 

≪ 利用するときの注意点 ≫
深夜での利用では強盗などの被害も報告されていますので、利用には十分ご注意下さい。 また、まれに、改造メーターで不正に料金を高く請求するタクシーもありますので、メーターの変わり方が極端に早い時には、ドライバーに指摘するか降ろしてもらいましょう。

(6)トゥクトゥク



いかにもタイ、な乗り物と言えば、この屋根つき三輪タクシー「トゥクトゥク」。渋滞をすり抜け、細い路地まで入って行くフットワークの軽さが利点です。料金は乗車前の交渉次第ですが、全体的にはタクシーやBTSなどより割高になります。座席に乗れるのは普通は3人程度です(交渉次第で増員できることもありますが、かなり狭いかもしれません)。
 

≪ 利用するときの注意点 ≫
ドライバーによっては運転が荒く、スピードを出して振り落とされそうになることも。また値段交渉をしても、あとでチップを要求されたり目的地と異なる土産物店に連れていかれたりすることも、たまにありますので、その時は毅然として断りましょう。

(7)ボート



道路ばかりではありません、かつて「東洋のベニス」とも呼ばれたバンコクでは、チャオプラヤー川も重要な交通網。渋滞のイライラとは無縁の、まったく異なるバンコクの魅力に出合えるかもしれません。
「チャオプラヤー・エクスプレス」は、チャオプラヤー川を南北に結ぶ路線ボートで、朝5時50分~20時に運行しています。最も上流の乗船所はノンタブリー(Nonthaburi)、から下流のサトーン(Sathorn)を経てラブラナ(Ratburana)まで全41か所の乗船所を結びます。途中、ラーマ8世橋をくぐり、王宮を通りすぎワット・アルンの威容を川から眺められます。
運行路線は4路線。ボートに掲げられた旗の色によって路線が異なります。旗がないものは全船着き場に停まり、朝夕の通勤客向けに数本運行されています。 料金は路線によって違いますが、10~32THBです。 旅行者向けには、観光に便利な8カ所に停泊する青い旗のボートもあります。1日乗り放題で150THBです。
 

≪ 利用するときの注意点 ≫
乗船中に水しぶきが飛ぶこともありますので、汚れてもいい服装で乗船した方がいいでしょう。

このように、さまざまな公共交通機関が充実しているので、利用しやすいものからトライしてみてはどうでしょう?
BTSやMRTなどは、王宮や有名な寺院など主要な観光地は、BTSやMRTの駅から少し離れていることが多いので、必見の観光地を、旅行会社で販売されているオプショナルツアーで回り、ガイドさんに、乗りこなし術やおすすめレストランなどを聞いて、それから自由に回ってみる、という方法もあります。

JTBでも、日本語ガイドとともに半日で効率よく回るツアーなどをご用意していますので、ぜひご参考に!

この記事を書いたレポーター

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