タイの伝統舞踊からタイの歴史、文化を知る(2024年最新版)
タイを訪れるとショーやディナーなどでタイ舞踊を見る機会が少なくないものです。
歌も楽器も音楽も踊りもなかなか日本人にはなじみがないものですが、そもそもタイ舞踊ってどんな踊りなんでしょう。
それを少しでも知ってから見ると、踊りの面白さがだんぜん違ってくるかもしれません。タイ舞踊について豆知識をご案内しましょう。
タイ舞踊ってどんな踊り?
「指先の芸術」と言われる独特の美しさ
タイ舞踊と言われて首を傾げる方でも「ホラ、あの指や手のひらをクネクネとさせる踊り・・・」と聞くと、ああ!とピンとくるのではないでしょうか。
あの印象的な、指や指先の繊細な動きはタイ舞踊の大きな特徴の一つで、「指先の芸術」とも呼ばれています。指先だけでなく頭の先から腰、関節、そしてつま先にいたるまで、身体全体で美しい曲線を描いてあらゆるものを表現します。少し腰を落として床を擦るように動きながら、男女の愛情から激しい戦闘も、美しい指先と身体全体の曲線美で表現するのです。
豪華絢爛な衣装とトンガリ帽子ふう“仏塔”
タイ舞踊の衣装は金色銀色の刺繍がほどこされ、縫い込まれた宝石もさらにキラキラ輝き、まさに「豪華絢爛」という言葉がピッタリ!頭には仏塔をイメージした金の冠を被り、こちらもまばゆいばかりです。
特に古典舞踊はかつては王宮内でのみ舞うことが許された特別に高貴な踊りだったので、その衣装のあでやかさ美しさもまた別格です。
踊りのみも舞踊劇も、仮面舞踊劇も!
タイ舞踊と一言でくくりましても、舞台の上ではさまざまです。音楽に合わせて踊るのみの「舞踊」もあれば、一定のストーリーのもとお芝居もしつつ音楽に合わせて踊る「舞踊劇」もあります。
さらには王、神、女性の役以外は仮面を被って踊りつつお芝居をする「仮面舞踊劇」もあります。踊りのみの「舞踊」には、かつて王宮内でのみ踊ることが許された作品(「古典舞踊」と呼ばれます)と、王宮外で踊る、いわば庶民の踊り(「民族舞踊」と呼ばれます)があります。
「舞踊劇」にもかつて王宮内でのみ許されたものと、王宮外で舞われていたものとがあります。「仮面舞踊劇」は王宮内でのみ舞うことが許された作品で、その代表的なものに、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」を題材にした「ラーマキエン物語」があります。いずれの場合も“王宮のみで許された”作品については、ピカピカの衣装と仏塔の冠が必須アイテムです。
旅行者に一番知られているのは「ラーマキエン物語」
旅行者が観覧しやすいのは、仮面舞踊劇の「ラーマキエン物語」ではないでしょうか。
王子が悪魔・トッカサンから姫を奪い返すという勧善懲悪の物語で、とても長いのでダイジェスト版で演じられることも多々あります。仮面舞踊劇なので王や姫以外の王を守る猿ハヌマーンや悪魔トッカサンなどは仮面を被って舞い演じます。特にトッカサンは緑色の仮面を被り「いかにも悪そう…」な雰囲気ですからすぐにわかると思います!
奇想天外なストーリーですが、踊りはあくまで高貴な雰囲気を漂わせ、しなやかな指先と全身で表現する曲線美とであでやかに舞い演じます。特に足踏みでさまざまな場面や感情を表現するその豊かさは、ほかではなかなか見られないタイ舞踊の醍醐味です!
楽器もタイ独特、音色もタイ独特
タイ舞踊で流れる音楽についてもご紹介します。最近の音楽に耳慣れた私たちにはあまりなじみのない音や旋律かと思います。しかしこの音色はタイで独自に生まれ発展してきた、タイの人々の魂の源のようなものかもしれません(日本の雅楽も、大陸からの影響を受けつつ日本で独自に発展継承してきた独自の音色と旋律です)ね。
このタイの古典音楽は「ピーパート」と呼ばれ、タイふう木琴のような「ラナート」、タイの太鼓「タポーン」、タイ風シンバル「チン」、そしてタイ風たて笛「ピー」、小さな銅鑼のセット「コーンウォン」などからなります。ほかではなかなか聞けないタイのオリジナルな音色と旋律も、踊りと共に耳を傾けてみては?
「サイアムニラミット」は一大エンターテイメント!
プーケットにあるサイアムニラミットは、タイと各地方の文化や生活を体験できる、まるでテーマパークのようなエンターテイメント施設。
タイの歴史や文化を、踊りやショーを通してわかりやすく楽しく表現します。
サイアムニラミット (Siam Niramit Phuket)
ショータイム:20:30~21:50
住所:55, 81 Chalermprakiat Ratchakan Thi 9 Road, Tambon Ko Kaeo, อ.เมือง, Phuket 83000
電話:+66 76 335 001
公式HP:https://www.siamniramitphuket.com/
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オプショナルツアー(現地発着)JPY11,206〜料金に含まれるサービス:ホテルからの往復送迎、入場料、日本語ガイド座席数は1740席。100人以上の出演者が大規模な舞台と技巧を凝らした舞台演出で観客を魅了します。
長きに亘り受け継がれてきたタイの文化・芸術・歴史を披露します。各章の前に日本語での解説がございます。
屋外では伝統的な家屋や水上マーケットなどで当時のタイの生活をご体験いただけます。