タイで宮廷料理を楽しめる場所は?

JTBタイ支店
Rattiya

辛くてスパイシーで時にマイルドなタイ料理、日本でもすっかりおなじみですね。旅行で実際に訪れると、道に並ぶ屋台を始めタイは腹ペコなグルメたちのパラダイス!オナカいっぱい食べて飲んでデザートまで食べても驚くほど安く、しかもオイシイ!いろんな屋台や路面店を覗きながら、今日はどこで食べようかな~と考えるのも、いかにもタイっぽい楽しみの一つです。

でも、タイ料理の魅力はそれだけではありません。

そう、「宮廷料理」があるんです!

「宮廷料理?行ったことない」「高そう…」「美味しいの?」頭の中がなんだか疑問符でいっぱいになりそうです。

では「宮廷料理ってどんな料理?」まずはそこから始めましょう~!

宮廷料理ってどんな料理

タイの宮廷料理は、実は「これこそが宮廷料理」という特別なレシピなどはないそうです。庶民の生活と王族の生活とが少しずつかけ離れ始めたアユタヤ時代(14~18世紀)に始まり、ラーマ5世の時代(19世紀中頃~20世紀初頭)に今のような形へと発展したと言われています。

大衆的なレストランでは、注文したものは全部テーブルに並びますが、宮廷料理の場合は前菜~メイン~デザートへと1品ずつ、ご飯とは別に3~4品が供されます。味もスパイスなどが控えめでよりマイルドなのが特徴です。上品な味付けと美しいデコレーションで、世界中の人が目と舌で楽しめる、それが宮廷料理の神髄かもしれません。

上品な味付けと美しいデコレーションの宮廷料理(写真は現在改装中のベンジャロンの料理)

宮廷料理と言えば野菜のカービング

宮廷料理と聞いて思い浮かぶもの、と言えばやはり、野菜をハスの花や鳥などに見事に変身させる「カービング」の飾り付け、じゃないでしょうか。「ケッサラック」と呼ばれる独特のカービング、あの飾り物なしでは宮廷料理は語れないと言っても過言ではありません。このような野菜のカービングは中華料理にもありますが、中国が彫刻刀やいくつかのナイフを使うのに対し、タイでは1本のカービングナイフのみで作るそう。大変な修行と技術が必要なのです。

東南アジアの貿易の要衝として発展してきたタイは、世界各国の文化を柔軟に取り入れていましたが、それは料理でも同じです。隣国の中国はもちろん、貿易相手国だったインドやアラブ諸国、そしてポルトガル料理からも大いに影響を受けているのだそうです。

タイ料理と言えばカービング「ケッサラック」。野菜の花畑といったところです。

ワンランクおしゃれして宮廷料理へ

タイ・バンコクを代表する宮廷料理レストランと言えば、ロイヤルオーキッドシェラトンホテルに入る「タラトン」、あるいはシャングリ・ラホテルバンコクの「サラティップ」、フォーシーズンズホテルバンコクの「スパイスマーケット」などがよく知られています。同じく高級ホテルのディシタニ・バンコクの「ベンジャロン」も、王室御用達として有名でしたが、現在は残念ながら改装中となっています。

そんな高級ホテルのレストランなら、ドレスコードを心配されるかもしれません。けれどタイの人々はもともと堅苦しい作法を好みません。ホテルのレストランだってそれほど肩肘張る必要はないのです。スマートカジュアル、つまり半パンやビーチサンダルなどを避け、自分らしくおしゃれすれば大丈夫。せっかくホテルでの食事なので、男性ならジャケットにチーフを覗かせたり、女性ならいつもより華やかなアクセサリーに変えたりするだけでも、気持ちが上がります!

タラトンのインテリアは、タイ産のチークウッドをふんだんに使った落ち着く雰囲気。

チャオプラヤーの川面を眺めながらのディナー



ロイヤルオーキッド・シェラトンホテル&タワーズの中にある「タラトン」をご紹介しましょう。

タイ産のチークウッドで造られた店内には、タイ式の座卓が並びとても個性的です。日本人にはどこか懐かしさを感じるようなぬくもりのある造りです。テーブルは室内と屋外に設けられ、好きな方を選べます。窓の外にはチャオプラヤー川の、夜の光に輝く川面が美しく広がります。

火~土曜の午後7時半からは、タイの古典音楽の演奏と踊りが演じられています。いかにもタイな雰囲気の中、極上のトムヤムクンやタイ風サラダ、メインディッシュなどを味わってみてはいかがでしょう。

なお、愛煙家の方は、屋外のテーブルでのみ喫煙が可能だそうです。

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