【シンガポール流おしゃれ】異文化ファッション事情
シンガポールは多民族国家であり、中華系、マレー系、インド系の3人種が暮らしています。とりわけ女性のファッションは各文化により違いがあります。
中華系ファッション
私たち日本人に一番近い服装かもしれません。
シンガポールは年間を通して常夏な気候なので半袖、短パン、ビーチサンダルなど開放的でラフな服装の人が多いです。女性はどの年代でもミニスカートや短パンを履いています。どんな体型であろうが、ここでは一切気にしないようです。
中華系シンガポーリアンの女性は手足が長く細い人が多い為、袖なしの服やショートパンツ等がよく似合います。色味も夏らしい暖色の服をよく見かけます。
日本とは逆で、年配層はかなり派手目の色・デザインを好む人は意外と多いかもしれません。
マレー系ファッション
多数がイスラム教徒のマレー系の人々は戒律に基づき、顔と手以外を覆う、体のラインを見せない、透けないという3点が原則。
女性は髪の毛を隠すヒジャブを日常でも被っていて、民族衣装のロング丈のブラウスとスカートを組み合わせた“バジュ・クルン”や露出を控えた長袖・長ズボンやロングスカートを着用しています。
近年では、これまでのステレオタイプを覆すかのように、おしゃれにヒジャブを着こなす女子も増え、「ドルチェ&ガッバーナー(D&G)」、「トミー・ヒルフィガー」や「ダナ・キャラン・ニューヨーク(DKNY)」などといった有名アパレルブランドもムスリムをターゲットにした商品販売を展開しています。
ヒジャブにはスパンコールや刺繍等があしらわれていたり、ヒジャブを止めるブローチも様々な種類があり、それらの組合せでおしゃれを楽しんでいるようです。
インド系ファッション
インドといえば伝統衣装の“サリー”が有名です。5m~8m程の細かい刺繡が施された色鮮やかな細長い布を体を包み込むように纏うですが、サリーは一枚布なので日常着としては大変です。シンガポールのインド系女性たちはサリーはどちらかと言えばご年配が多く着用されていて、一般的には軽くて動きやすい“パンジャビ・ドレス”の方を好んで着用しているように思います。
パンジャビ・ドレスとはトップス・パンツ・ショールが3点セットになっているものです。この3つの色の組み合わせで、各々の個性を映し出していて、とりわけ鮮やかな色のドレスは、インド系の女性の黒髪と肌色にとてもよく似合います。
オフィスファッション
男性はワイシャツにスーツのズボンと言った日本で言う、クールビズスタイルが基本です。
ネクタイを締めてジャケットを着ている人は、(制服以外では)ほとんど見かけません。
女性は袖なしのワンピースやスカートスタイルが多いかなと思います。
シンガポールのオフィスを含め、ショッピングモール、映画館等の室内はかなり冷房で冷えていて、日本人はジャケットや上着を羽織ってちょうどいいくらいなのですが、シンガポーリアンはそんな中でもノースリーブのまま平気で働いているので、そもそも生まれ持った体感温度が違うのかもしれません。
ある時、オフィスで冷房が一時故障したときがあって、日本人にとっては快適な温度になったのですが、ローカルスタッフは「暑い、暑い」と大騒ぎになったことをふと思い出しました。
年中夏なのにファッションには四季がある
シンガポールは1年中熱帯雨林気候ですので、基本的には1年中夏服を着ているのですが、多くのファッションブランドが、北半球の四季に合わせて新着の服に要素を取り入れています。
11月頃になると、秋色の服やジャケット、ダウンが並んでいたりして、ちょっと奇妙な光景です。
店頭の結構目立つところにディスプレイしているということは、それなりに需要があるのでしょうね。
シンガポール発のファッションブランド
シンガポール発信のファッションブランドもあります。
日本にも進出していたりしますので、ご存じの方も多いかもしれません。
■| エディターズ・マーケット -THE EDITOR'S MARKET- |■
2010年設立のシンガポール人のデザイナーが手掛けるナチュラル系カジュアルブランド。
流行にながされないシンプルさが売りで、素材は麻やリヨセルなど軽量で通気性がいいので、当地のような暑い気候にとても適しています。
パステルカラーや優しい色合いのワンピース、キャミソール、タンクトップ、ブラウス等取り揃えてあります。また、ナチュラル志向のお部屋に合うおしゃれな雑貨もあります。
シンガポール国内5店舗のほか、タイで1店舗、カンボジアで3店舗、ドバイで2店舗を展開。
【313@サマセット店】
313 Orchard Road, #03-01/08, 313@SOMERSET
https://aseansnapshot.com/singapore/singapore-shops/the-editors-market/
https://www.theeditorsmarket.com/
■| チャールズ&キース -CHARLES & KEITH- |■
アジア人女性の足のサイズに合わせた靴を作りたいとの思いから、1996年にチャールズウォンとキースウォンによって設立されたシンガポールを代表するブランド。シンガポールを拠点に、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカとグローバルに展開しています。
鞄や小物も充実しており、スタイリッシュなデザインでしっかりとした素材を見ると一見高そうに思いますが、コスパはなかなかよいです。
インスタ映えする”おとなかわいい”デザインが東南アジアを中心に今人気急上昇中の注目のお店です。
【CHARLES & KEITH 313@サマセット店】
313 Orchard Road,#02-46/47/48/49, 313@SOMERSET
https://www.charleskeith.com/sg
https://charleskeith.jp/
いかがでしょうか。お国が変われば、その土地の文化や気候によって着る服も変わります。シンガポールでは、さらに民族ごとにまた趣味趣向が異なります。お店を覗いてみると、いろいろな種類の民族衣装があって、とても面白いですよ。
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