シンガポールのお洒落エリア「ティオン・バル」でフォトジェニックスポットを散策

シンガポールのカルチャー発信地といえば、ティオン・バル（またはチョンバル）です。レトロな雰囲気とトレンディさが混在した個性的でオシャレなエリアで、市街地中心部からはMRT東西線（緑色のライン）で気軽にアクセスできます。オシャレな街歩きには、旬なティオン・バルがおすすめ。

ティオン・バル（Tiong Bahru）は、マリーナ地区の西側、チャイナタウンから西へ約２㎞に位置し、ラッフルズ・プレイス駅やシティホール駅などが乗り入れるMRT東西線のティオン・バル駅が最寄り駅です。
古くから高層、低層の公団住宅（HDB）が建ち、昔ながらの雰囲気を残す地区として知られる一方、近年、センスの良いショップやおしゃれなカフェがオープンし、地元の流行に敏感な人や若い層の注目度も高いエリアです。

ティオン・バルで昔から変わらないもの、それは市場です。この地区の中心部にある、活気溢れるティオン・バル・マーケットは、ティオン・バル駅から徒歩約12～13分。庶民の生活を垣間見るなら、ティオン・バル・マーケットへ。
１階はウェットマーケットで、魚介や精肉、果物や野菜など、生活に欠かせない生鮮食料品がずらりと並び、朝方は特に活気に溢れています。２階のホーカーセンターで、ローカルフードを満喫するのもおすすめ。ヌードル系はもちろん、肉まんやチュー・クェ（大根餅）、豆花（豆乳で作った豆腐にシロップをかけて食べる）、エッグタルトなど、ホーカーの定番料理が楽しめます。

マーケットのすぐ近くティオン・バル・ベーカリーは、いつ行ってもお客さんでいっぱい。クロワッサンやキッシュ、サンドイッチやバーガー系、デニッシュ系の甘いパン、カップケーキを含むケーキ類など品揃えも豊富。なかでも、一番人気はクロワッサンで、シンガポールで一番美味しいと評判です。このほか、クイニーアマンも高い人気を誇ります。バリスタが淹れる極上コーヒーと一緒に店内でどうぞ。
Tiong Bahru Bakery

ティオン・バルをオシャレなエリアにしているのが、ティオン・バル・マーケットやベーカリーからもほど近い、ヨン・シアク通り（Yong Siak Street）です。

絵本中心の品揃えで、大人こそが楽しめる書店「ウッズ・イン・ザ・ブックス」。ペパーミントグリーン色のドアと窓枠が目印で、可愛らしい店内の雰囲気にほんわかします。絵本好きなら何時間でもここにいられそう。
Woods in the Books

セレクトショップ「ナナ＆バード」は、女子におすすめしたいショップ。アクセサリーや雑貨、洋服など、アイテムはどれもおしゃれです。子供服も取り扱っているそう。
Nana & bird

街歩きの休憩は、カップケーキが有名な「プレーン・バニラ・ベーカリー」で。目印は店の前のブランコ。ナチュラルな素材を使ったカップケーキは特に人気で、ブラウニーやクッキー、タルトやマフィンなど、どれも丁寧にハンドメイドで焼くベーカリーです。
Plain Vanilla Bakery

ヨン・シアク通りからティオン・バルMRT駅までは徒歩７～８分で行けます。もう少しオシャレな街歩きを楽しみたいなら、ここからMRT東西線に乗って約17分のブギス駅で下車し、ハジレーンへ行くのもおすすめ。アラブ・ストリート界隈のハジレーン（Haji Lane）は、ショップハウスの壁に派手派手でユニークな絵が描かれ、個性的なショップやブティック、カフェ、レストランなどがずらりと並びます。

ティオン・バルと同様に古い街並みが残り地元の人や海外のアーティストたちにも人気なのがマリーナ地区の東側に位置するカトン地区。中国やマレーの文化にヨーロッパの伝統がミックスした独特のプラナカン文化を色濃く残すお店が立ち並びます。クーン・セン・ロード(Koon Seng Road)は、カトン地区にあるカラフルな家々が立ち並ぶ観光スポット。カラフルな家を撮影するだけでも十分に行く価値があります。

カトン地区には、プラナカン料理ラクサのお店やプラナカン陶器などの雑貨屋、カラフルな見た目が特徴のニョニャ菓子のお店も見逃せません。

古いものと新しいものが見事に融合したティオン・バル地区とプラナカン文化を感じることができるカトン地区。古いシンガポールの街並みを味わいながら、素敵なお店との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。２つのエリアを日本語ガイド付きで効率的に楽しむことができるオプショナルツアーを利用するのもおすすめです。