行列が絶えない老舗の味"チーチョンファン"

お米をベースにした液体を薄くのばして蒸し、そこにエビやチャーシュー等の具材をおいてさらに蒸し、
クルクルと巻いてできるのライスクレープが“猪腸粉（チーチョンファン）”。
オリジナルは中国の南方が発祥で、プルプル＆ツルツルした食感が特徴的なライスヌードルの点心です。
お店によって異なる具材（エビ、叉焼、マッシュルーム等）をトッピングし、
少し甘めの醤油ベースの特製ソースやチリを付けて自分好みで楽しめるお馴染みの屋台フードです。

今回は知る人ぞ知るシンガポールの老舗店をJTBスタッフがご紹介します！
訪れたこちらのお店の歴史は古く、1950年代に Pin Wei さんが手押し車の屋台ビジネスからスタート。
今ではシンガポールのリー首相夫妻も訪れるほどの人気店で、行列が絶えません。
実際に訪ねた日も行列はひとときも絶えることなく、2代目店主がずっと休みなく作り続けていて、
評判通りのお店であることは食する前から一目瞭然。

新鮮な具材は、叉焼（S$4）、エビ（S$5）、ホタテ（S$6）シンプルな具材なしのプレーン（S$3）の
4種類から選べ、安定の人気は「叉焼」と「エビ」なのだそう。

長年に渡って培った技術と秘伝レシピにより、カスタムメイドのスチーム器で蒸しあがったばかりの
湯気だった米粉がするっと布から剥がれ落ちます。

味の決め手となる甘みのある特製ソースは、厳選したライト醤油にシュガーシロップやごま油等を加えた秘伝レシピ。お好みにより『サンバル・ブラチャン・チリ』でちょっとスパイスを足して味変が楽しめます。

シルクのようにツルツルでプリプリのチョンファンにこのソースが絶妙に絡まった至高の逸品のできあがり。

なんと言っても出来立てに勝るものはありません!
ここは作り置きではなく、注文を受けてから作り、できたての一番美味しい時にいただけるのが醍醐味。
まさに出来立てほやほやの「とぅるんとぅるん」状態をその場で味わうことができます。
後に引く甘いソースがしっかり絡んでいて、
とろ～り口の中でとろけてあっという間になくなってしまいます。
このクセのない優しい味付けは、日本人の口にあうこと間違いなしのイチオシのお味。
ここでは観光客をまず見ることがない、穴場中の穴場スポット。
ローカルに溶け込んで食する、できたての極上“チーチョンファン”は、珍しい食体験になるはず。

【Pin Wei Chee Cheong Fun】
（Pek Kio Market & Food Centre内）
41A Cambridge Rd, #01-25, Singapore 211041
※MRTファーラーパーク（Farrer Park）駅から徒歩約10分
☎ (+65) 8180 2014
営業時間：6:30am–2pm（水曜日定休）
URL：https://pinweicheecheongfun.com/