異国情緒あふれるカンポン・グラム


ケンケン

異国情緒あふれるカンポン・グラム

“Kampong Glam(カンポン・グラム)”は、
多民族国家シンガポールの中でもひと際独特な雰囲気を醸すエリア。
カンポン・グラムの魅力は、伝統とモダンが融合した多様性にあります。
この界隈を散策すると、絨毯、香水、
“ニョニャケバヤ”(ブラウスとワンピースを組み合わせたプラナカンの伝統衣装)、
ジュエリー、雑貨を売る伝統的な店が建ち並んでいて、
すぐ近くにはカラフルでビビッドなウォールアートや
お洒落なカフェ、セレクトショップも所狭しと集結しています。

カンポン・グラムとは、ブギスやアラブ・ストリート界隈の地域を指す昔の呼び名で、
「カンポン=村」、「グラム=フトモモ科の樹木(ゲラム・ツリー)」の意味。
シンガポールでは一般的な木で、地元ではこの木を利用してボートを作ったり、
薬や料理の調味料として使ったりしていました。
1822年にマレー系やアラブ系、ブギス系のコミュニティに割り当てられ、
1989年には保護区として政府に認定され、
古い建造物は現在大切に保護・保存されています。

Sultan Mosque(サルタン・モスク)

シンボルは何と言っても黄金色のドームが燦然と輝く“Sultan Mosque(サルタン・モスク)”。
シンガポール最大で最古のイスラム教寺院は、1826年に建造され、1928年に再建されています。

1824年にシンガポール国民の父スタンフォード・ラッフルズ卿が
当時の君主サルタン・フセイン・シャーからシンガポール領土の所有権を譲り受けたことで、
感謝の気持ちを込めてサルタン・モスクが建てられました。

元々サルタン・モスクの礼拝堂は聖地メッカの方向に合わせて改築されたので、
建築全体の向きは周辺の通りと平行になっていないのがわかります。

イスラム教徒は庭園の水場で全身を清めてから礼拝堂に入る事になっていて、
一般の見物客は、靴を脱いで見学することができます。
注意しなければならないのが、服装。肌の露出は禁止されているので、肌を覆えるものを持って行くこと。
(クロークでは、肌を隠すマントのようなものを借りる事もできます)

Bussorah Street(ブッソーラ・ストリート)

サルタン・モスクの正面にあたる“Bussorah Street(ブッソーラ・ストリート)”は、
歩行者天国になっていて、とにかく散策が楽しい。
トルコ料理や中東料理のお店や、マレーの衣料品店、雑貨店などが軒を連ね、見て回るだけでも飽きません。
歩き疲れたらレストランのテラス席に座りお茶でも飲みながら、
モスクを眺めると、ノスタルジックな気分に浸れます♪

“ジャマル・カズラ・アロマティックス”では、お気に入りの香水が見つかるかも。繊細なデザインの美しい香水瓶もおススメ。

Subhan Street(スブハーン・ストリート)

カンポン・グラム周辺には、あちらこちらの建物外壁にカラフルな絵が描かれていて、
随所でウォールアートを楽しむことができます。
あまり知られていないのですが、
サルタンモスク前のブッソーラストリートから一つ東側の裏通りっぽい
“Subhan Street(スブハーン・ストリート)”には、
通りの両脇に個性あふれるカラフルでユニークなウォールアートが描かれています。
サルタンモスクを背景にしたウォールアートは、なかなか面白い画角です。

Arab Street(アラブ・ストリート)

“Arab Street(アラブ・ストリート)”は、シルクなどの布やビーズ、絨毯、ランプなどの
老舗店舗が多く、異文化をもっとも感じられる通りです。手ごろな掘り出し物が見つかるかも!?
シルクやカシミアのストールを品定めするお客さんの姿もよく見かけます。

Haji Lane(ハジ・レーン)

アラブ・ストリートの1本西に位置する“Haji Lane(ハジ・レーン)”のショップハウスには、
個性光るセレクトショップやお洒落なローカルブランドのお店が軒を連ねています。
他ではなかなか手に入らないファッションレーベルやインディペンデント系の小売店、
ギャラリー、洗練されたカフェなどが、ここで見つかるかも。
小規模専門店が多く、インディペンデント系ファッションレーベルが揃い、
地元デザイナーの一点ものや世界中の希少品からお気に入りを探してみて。
市内で最も音楽店が充実し、お洒落なギャラリーが並ぶエリアですので、
好きなアルバムやDVDを探したり、地元のアーティストをチェックしたりする若い世代で溢れています。
ハジ レーンは無数の店が出店しては消え、短期展覧会用のギャラリーが軒を連ねる激戦地で、
ファッション、音楽、ストリート カルチャーのすべてにおいて、この通りにぎゅっと凝縮しています。

シンガポールのラマダンとは?可愛いお店がたくさんのアラブストリート/ハジレーンを散策!

トルコ料理に舌鼓

トルコ料理は中国料理、フランス料理と並んで世界三大料理と呼ばれていて、
店先で大きな肉の塊が回っているケバブのイメージが強いのですが、
ここ“Alaturka”は、2005年創業の伝統的なトルコ料理が気軽に楽しめるお店。
サルタンモスクに続く、ブッソーラストリートにあり、
たくさんの中東料理やトルコ料理のレストランが軒を連ねています。
2016年にはミシュランガイド・シンガポールの“ビブグルマン”を獲得していて、
お味はミシュランのお墨付き。
お店はそう広くはなく、一歩踏み入るとそこは中近東という雰囲気で、
インテリアはシンプルですが、トルコ絨毯や壁掛け、陶器、トルコランプ、等
素敵なデコレーションがセンスよくちりばめられています。

耳につくような特有な音楽はなく、静かにお食事をすることができます。
メニューには写真ものっていますので、料理名が分からなくても大丈夫!
メゼと呼ばれる前菜から、羊や鶏肉を使ったケバブ、
トルコ風ピザのピデ、デザートまで豊富な料理が楽しめます。
どの料理もおいしそうで、ついいろんな料理を注文してしまいそうですが、
どのお皿も結構ボリュームがあるので、
ご自身の腹具合と相談しながら注文することをおすすめします。

Baba Ganpush ババガヌーシュ (S$12.50)

Silky and smoke puree of roasted eggplants, yoghurt and garlic

焼き茄子にタヒニ(練りごま)やレモン汁、オリーブオイル、スパイスなどを加えて
ペースト状にした美味しいアラブ料理。
ピタパンやクラッカーなどにつけて食べたり、野菜のディップにしても美味しい。

Lamb Musakka ラム肉のムサカ (S$27)

Sauteed layers of eggplant and popato sliced oven-backed with a topping of melted cheese and filling of Lamb meat

揚げ茄子、トマト、ピーマンに、あっさりしたミートソースを重ねて、
チーズをかけて焼く、シンプルですが、熱々のとろとろチーズが堪らない一品。
お米は、タイ米やジャスミン米の様や細長いパラパラしたものではなく、
日本と同じようなふっくら丸いもちもちしたお米ですので、
日本人の私たちでも美味しく頂くことが出来ます。
ちょっと甘めの味付けのムサカとこのもちもちライスで更に箸が進みます。

トルコの伝統デザートの“Kunefe(クナーファ)”も食べる気満々で
相当お腹を空かせてやって来たのですが、今回はさすがに2品でギブアップ💦
甘々デザートは次回におあずけとしておきましょう。
トルコ料理は日本人の口にもあう味ですね。

日頃あまり食べる機会のないトルコ料理。
ニンニクとオリーブのきいた茄子のディップに香ばしい噛み応えのあるもちもちパン、
熱々チーズがとろけるムサカ。
スパイスはそれほどきつくないので、日本人の口にも絶対あうはず。どの料理も期待を裏切りません。
久々に美味しいトルコ料理を堪能して、お腹も満たされ大満足。ごちそうさまでした♪

【アラトルカ -Alaturka-】
15 Bussorah St, Singapore 199436
OPEN: 11:30am – 10:30pm (毎日)
詳細はコチラ→ https://www.alaturka.com.sg/

ハジ・レーンには生演奏を楽しめるバーやおしゃれなレストランが建ち並び、
にぎやかな雰囲気の中でお酒を楽しみたい方が集まるナイトスポットになります。
日没後のカンポングラムはまた違った表情を見せ始めますよ。

この記事を書いたレポーター

ケンケン

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