シンガポールの観光名所第1位「シンガポール国立蘭園」

旅行口コミサイトの大手トリップアドバイザー（TripAdvisor）で、シンガポールの観光名所の1位は、シンガポール国立蘭園（National Orchid Garden）。

日本では温室でしか見ることのできないランの花々。さまざまな種類の色とりどりのランが無数に咲く国立蘭園は、癒やしの空間でもあり、観光客だけでなく、地元の人々にも人気の公園です。熱帯地方の国シンガポールならではの国立蘭園を紹介します。

シンガポールの国花は、もちろんランの花です。

シンガポール滞在中は、さまざまな場所や場面で可憐なランの花を目にします。街かどで色も形も個性的なランに出会って、南国の国に来たと実感する人も少なくありません。

シンガポール国立蘭園は1995年、都会のなかのオアシスとして地元の人々に人気のシンガポール植物園内に開園しました。総面積約3haの蘭園では、1000以上のランの原種と、2000以上の交配種が育てられ、約6万本のラン植物が華麗に美しく咲いています。

園内はほぼ4つのカラーゾーンに分けられています。「春」ゾーンは、明るい色と元気のでるゴールドや黄色、クリーム系の色合いで統一されています。「夏」ゾーンは主に濃い赤色やピンク色の花が主流で、「秋」ゾーンは落ち着いた色合いに。「冬」ゾーンは白色やキリリとした青色の花々が溢れています。

国立蘭園のなかでも人気なのが、VIP Orchid Garden （VIP蘭園）です。世界各地からここを訪れた著名人の名前を冠した、新種のランが約120点以上も展示されています。

中には、英国のエリザベス女王や故ダイアナ元妃、故サッチャー元英国首相、故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領、アナン元国連事務総長らのランを始め多種多様なランが咲いています。日本の天皇陛下の名前を冠した深紅のランはレナンセラの交配種です。雅子皇后のランは、真っ白な丸い花びらが清楚な感じのするデンドロビウムの交配種。

さらに、ジャッキー・チェンや氷川きよしまで！ 王侯貴族や著名人のランの花を探してみてください。ランそのものにそれほど興味がない方でも、VIP蘭園は十分に楽しめるはず。変わった形や色のランの花が訪れた人々の目を楽しませてくれます。

涼しいクールハウスで、珍しいランや食虫植物を楽しむ