クライストチャーチ植物園で美しい花々を巡る

ニュージーランド南島最大の都市クライストチャーチは緑豊かなガーデンシティ。ハグレー公園に代表されるいくつもの公園や庭園、穏やかな清流エイボン川がクライストチャーチのリラックスした雰囲気を作り出しています。なかでも、四季折々の花々が咲くクライストチャーチ植物園は人気が高く、ぜひとも訪れたいスポットのひとつ。JTB現地スタッフがご紹介します。

クライストチャーチの市街地中心部の西、クライストチャーチ大聖堂（現在閉鎖中）からは徒歩で約20分、広大なハグレー公園の一角に位置し、まるで“C”のような形のカーブを描くエイボン川に抱かれたクライストチャーチ植物園（総面積約21ヘクタール）。その歴史は長く約140年前に創設され、変化に富んだ10以上のガーデン（庭園）が園内に点在しています。ニュージーランド固有種の植物から、世界各地から集められた様々なタイプのものまで、さらに見上げるほどの大木や青々とした芝生の広場などもあり、都会の中にあるまさにオアシスといったところ。四季を通して美しい花を咲かせる植物が楽しめます。

その一例を紹介すると、クライストチャーチに咲く花々の見ごろを迎える9月、それに続く11月頃までの春には白や薄紫色の可憐なマグノリアのほか、シャクナゲ、スイセンなどの球根植物、ツバキ、ツツジ、バラやギボウシ（ホスタ）といったカラフルな色の花々が園内を彩ります。9月頃にはハグレー公園の桜並木が満開に！ 迎える夏（12月～2月）、バラやホスタのほかにもベゴニア、ダリア、アジサイなどが訪れた人々を楽しませてくれます。秋になれば、紅葉が辺りを黄色に染め、冬（6～8月頃）になってもラン科の植物やシクラメンの花々を楽しめます。

園内に10以上もあるガーデン（庭園）の中でも、とりわけ有名なのが、バラ園（セントラル・ローズ・ガーデン）で、1909年に開設されました。ミニチュアローズやツルバラ、ブッシュローズなど250種以上のバラが楽しめます。

バラ園のすぐ側には6つの温室があり、なかでも、ニュージーランドの象徴であるシルバー・ファーン（シダ植物）をはじめ、チャセンシダ科やオサシダなどシダ植物を集めたファーン・ハウス（Fern House）はぜひとも訪ねたいところ。

ニュージーランド固有の植物が集められたニュージーランド・ガーデンも必見。レッドパイン、シルバー・ファーン、トゥリー・フクシア、キャベッジツリー、ブナの木など、ニュージーランドに来たことを実感する庭園です。
ニュージーランド・ガーデンは、セントラル・ローズガーデンの南西に位置し、植物園がおすすめするウォーキングコースを歩くと、10～20分で行くことができます。

クライストチャーチ植物園では、ビジターセンターが強い味方。まずは同センターへ行きましょう。ビジターセンターはカンタベリー博物館からアーチェリー・ローンの側を通って10分ほど。センターにはウォーキングガイドやシーズンマップなど各種パンフレットが用意されていますので、園内情報をゲットして、効率良く、必見ポイントを見逃すことなく散策できます。シーズンマップは、四季に加え、晩冬、晩春、晩夏の計7シーズンに分けてあり、その時々で楽しめる花々を紹介しています。ビジターセンターにはショップやカフェも併設されており、人気のイレックス・カフェで、遅めの朝食やランチを楽しんだり、園内散策の途中での休憩にお茶したり。また、本格的なスペイン料理を提供するキュレーターズ・ハウスもおすすめ。ランチやディナー、タパス＆ワインが楽しめます。

いかがでしょう。植物園やハグレー公園、エイボン川はもちろん、2011年の地震によって倒壊した大聖堂の代わりに建てられた「紙の大聖堂」、英国風庭園モナ・ヴェイルなど、JTBではクライストチャーチの見所を日本語ガイドでご案内する市内観光オプショナルツアーを提供中。現地発着ツアーを多数取り揃えています。ご参考まで。

クライストチャーチ植物園：
開園：7:00から
閉門：18:30（4～9月）、20:30（10月、3月）、21:00（11月～2月）
ただし、ビジターセンターは、9:00～16:00（土・日曜は10:15オープン）
URL：Christchurch Botanic Gardens