絶景をクルーズで!ニュージーランドの世界遺産フィヨルドランド
世界遺産にも登録されるフィヨルドランド国立公園は、多くの旅行者を魅了するニュージーランド南島随一の観光スポット。とりわけよく知られているのがミルフォードサウンド(入り江)です。かつて英国の小説家ラドヤード・キップリングが、「世界8番目の不思議」とその圧倒的なフィヨルドの自然美を称賛しました。さらに、映画『ホビット』のロケ地に選ばれたことからもここがどれだけ幻想的で壮大な風景であるかわかるはず。こうしたミルフォードサウンドの魅力を余すところなく体感できるのが、クルーズ船で一夜を過ごすオーバーナイトクルーズです。
世界遺産フィヨルドランド国立公園
フィヨルドランド国立公園は、1990年に「テ・ワヒポウナム」として世界遺産に登録されました。マオリ語で「ポウナム(グリーンストーン)のある所」という意味。この地域で採掘されるという翡翠(ポウナム)にちなんだ名前です。氷河の侵食で刻まれた深い谷に海水が浸入してできたフィヨルドは、国立公園内に14も点在しています。いずれも10万年もの歳月を掛けてできたといいます。このうちのひとつがミルフォードサウンド。深い深い海からほとんど垂直に突き出した崖。この地方に降り注ぐ大量の雨が最大落差1000mという崖から滝となって海へと流れ落ち、躍動感と海面の静けさのある圧倒的な風景を作り出しています。時折、目にする野生動物の姿も我々の目を楽しませてくれます。
ミルフォードサウンドへは、クイーンズタウンから車で約5~6時間、テ・アナウからは約3時間でアクセスできます。テ・アナウからミルフォードサウンドへは、風光明媚な山岳風景が続き、存分にシーニックドライブが楽しめるはず。車やバスでの長時間の移動も苦になりません。
ミルフォード・マリナー号
ミルフォードサウンドを2時間で巡るクルーズはよく知られていますが、最近、徐々に人気を集めているのが、オーバーナイト・クルーズです。伝統的な帆船スタイルの「ミルフォード・マリナー号」は、定員60人のフィヨルドクルーズ専用船。シャワー&トイレ付の個室(2人用)のほか、4名1室(バスルーム共有)を備え、広い展望デッキのほか、ダイニングラウンジや展望ラウンジ、バーを完備しています。ミルフォードサウンド・ビジター・ターミナルを夕方、出航し、翌日朝9時過ぎに戻ってきます。
クルーズ船に1泊、ミルフォードサウンドの魅力を知り尽くす!
船内では、ネイチャーガイドによる自然や歴史、地形などの解説を聞きながら、クルーズを楽しみます。フィヨルドの圧倒的な自然美だけでなくオットセイなどの野生動物を目にするチャンスも。ラッキーならイルカやペンギンを見かけることもあるとか。クルーズ船のデッキから壮大な風景を眺めるだけでなく、静かな入り江に船を停泊させて、ネイチャーガイドといっしょにカヤックや小型ボートで周辺を探索し、より近くで崖やコーブなど自然を体感できるのも魅力。もちろん、船内でゆっくりと過ごすという選択肢も。
夜、同乗する専属シェフが腕を振るう夕食(3コースのビュッフェスタイル)を存分に楽しんだら、バーでワインとともに寛ぎ、昼間撮影した画像を眺めつつ、乗り合わせた旅行者と旅の思い出を語りあうのも楽しいもの。夜も更けたころ、デッキに出て輝く満天の星を見上げてください。もし、満月で明るすぎるなら、闇夜に浮かぶ切り立った山と海面の幻想的な雰囲気に包まれるのもすてきです。朝は少し早めに目覚めて、デッキからフィヨルドの朝焼けを眺めましょう。
いかがでしょう。ミルフォードサウンドの魅力を余すことなく発見できるオーバーナイトクルーズ。クイーンズタウンやテ・アナウ発着の現地ツアーもあり、JTBでも提供しています。
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オプショナルツアー(現地発着)NZD395〜※価格は予告なく変更になることがございます