タウポ湖とトンガリロ国立公園 ニュージーランド北島の自然を満喫する[2023年5月更新]

JTBニュージーランド
メェ子

オークランドから車で約4時間、ロトルアから約1時間、北島の中央部に位置するタウポ(Taupo)は国内最大の湖、タウポ湖の湖畔に位置するリゾート地です。シンガポールの国土とほぼ同じ大きさを誇るこの湖は、トラウト・フィッシング(マス釣り)のスポットとしても世界的に有名です。

湖の生態系を守りつつ、多くの人が釣りを楽しめるよう、タウポ湖での商業漁業は全面的に禁止されており、釣り人たちはタウポ専用のフィッシングライセンスを購入して、フライフィッシングやトローリングによる釣りを楽しみます。釣り船の船のチャーターやフィッシングガイドも頼めますので、観光案内所に問い合わせるとよいでしょう。

また、湖ではヨットや水上スキーなどのウォータースポーツも楽しめますし、岸から湖に浮かべたグリーンを狙う「ホールインワン・チャレンジ」や蒸気船によるタウポ湖クルーズ、シーニックフライトも行われています。さらにワイカト川に向かってジャンプするバンジージャンプ、ミルキーブルーの美しい滝として有名なフカ滝でのジェットボートなどエクストリームなアクティビティが豊富にありますので、旅の思い出にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

フカ滝でのジェットボート体験

世界遺産、トンガリロ国立公園でトレッキング

タウポを訪れたら、ぜひ足を延ばしたいのがトンガリロ国立公園です。国内最古、世界でも4番目に古い国立公園として1887年に設立されました。マオリの人々が自分たちの聖地をヨーロッパ人開拓者から守るため、広大な土地を国に譲渡した歴史があり、ユネスコの世界自然文化遺産に登録されています。

国立公園内はトレッキングコースが縦横無尽に伸びていますが、その中でも一番の人気を誇るのが、日帰りコースのトンガリロ・クロッシングです。マウント・ナウルホエやマウント・トンガリロの雄姿が見られるほか、月面の荒涼とした大地を思わせる砂漠地帯、噴煙をあげるクレーター、エメラルド湖やブルー湖など、たくさんの見どころが連なります。

ただし、全行程を歩くと7~8時間はかかります。さらに、このコースは陽射しや雨をよける場所がまったくありませんので、登山の装備はもちろん水や食料の準備もお忘れなく。

もう少しお手軽にトレッキングをするなら、2時間程度で1周できるタラナキ滝のコースがおすすめです。高さ20mの滝は迫力満点ですし、滝の真上に登って滝を見下ろすこともできます。

トンガリロ・クロッシングで見られるエメラルド湖

ユネスコの世界自然文化遺産に登録されているトンガリロ国立公園

トンガリロ国立公園内のタラナキ滝

大地のパワーが感じられる町・タウポ

タウポは国内最大にして、非常に活発な地熱地帯の中に位置しています。そのため町のいたるところで温泉が湧いており、多くの宿泊施設が温泉を備えています。またスパプールや個室の温泉を備えたレジャー施設もありますので、旅の疲れを癒すにはもってこいの町といえるでしょう。

タウポ周辺にはクレーターや間欠泉など、地熱地帯特有の風景を見学できる場所がたくさんあります。ワイラケイ・ナチュラル・サーマルバレーやオラケイ・コラコ・ケーブ&サーマル・パーク、クレーター・オブ・ザ・ムーンなどでは、大地のパワーを実感できる迫力ある風景を眺められますし、地熱発電所としては世界第2位の規模を誇るワイラケイ地熱発電所も見学が可能です。

忘れてはならないのが、タウポ湖から流れ出るワイカト川にあるフカ滝です。滝の高さは10mほどですが、その水量は毎秒20万トンに達し、盛大に水が落ちていきます!この迫力ある風景は、約100mの川幅が滝の手前で突然約15mに狭まることから生まれるもの。滝のそばで360度ターンを決める「フカジェット」に乗れば、滝の迫力をいっそう感じられることでしょう。また、フカ滝の近くには温泉を利用したエビの養殖場があり、こちらでは海老バーガーや海老サラダなど新鮮な海老料理が味わえます。茹でたてアツアツの海老をガーリックバターソースでいただくのも、ニュージーランド風でおすすめですよ。

毎秒20万リットルの水量を誇るフカ滝は大迫力

迫力のアクティビティ、フカジェット!

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