マレーシア・イスラム教行事「ラマダン」とは😌?


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イスラム教の断食「ラマダン」とは?

イスラム教が国教であるマレーシアでは、毎年「ラマダン」と呼ばれる行事が実施されます。「ラマダン」とはイスラム教の五行のひとつである「断食」を行う月のこと。約1か月にもおよぶ断食を終えると、今度は「ハリラヤプアサ」というお祝いの日がやってきます。ラマダンとハリラヤプアサはどんな風に行われているのでしょうか。

イスラム教は太陰暦(1年354日)を採用しているため、ラマダンの時期は毎年同じではなく、11日ずつ早まっていきます。機械的に決まるのではなく、実際の開始日は新月を確認して決められるとのこと。

ラマダンは断食を行う期間のことですが、断食といっても1日中飲食を禁止しているわけではなく、日没から日の出までは許されています。その一方、日が出ている時間帯は水を飲むこともできないので、気温の高いマレーシアではかなりの苦行です。
ラマダンはイスラム教のしきたりなので、異教徒や旅行者は断食をする必要がありませんが、イスラム教徒の目の前での飲食はできるだけしないよう気を遣うのがマナーといえるでしょう。また、イスラム教徒であっても妊婦や病人などは断食を免除されます。

マレーシアの国教、イスラム教のモスク

私利私欲を捨て神への献身に没頭

なぜイスラム教徒は断食を行うのでしょうか。
「ラマダン」を「断食を行う期間」と記しましたが、厳密には「断食」には「サウム=斎戒(欲を戒める)」の意味があり、ラマダンの期間中は飲食だけでなく、性行為、ケンカ、他人の悪口などを慎しまなければならないとのことです。世俗的な私利私欲を抑えることによって、堕落した考えを捨て自己を鍛錬し、神への献身と奉仕に没頭するのが「ラマダン」です。この1か月の間にコーランを読み直し、心静かに過ごします。
ちなみにイスラム教の五行とは、「信仰告白(シャハーダ)」「礼拝(サラー)」「喜捨(ザカート)」「断食(サウム)」「巡礼(ハッジ)」。ラマダンの期間中、イスラム教徒は貧しい人々への寄付を募ったり、恵まれない人々に日没後の夕食をごちそうしたりします。この習慣からか、相手がイスラム教徒でなくても、人を日没後の食事に呼ぶことが増えるようです。

食のありがたさを知る

イスラム教徒にとって神聖な修行であり慣習であるラマダンを終えると、「ハリラヤプアサ」という断食明けのお祭りが盛大に行われます。断食を終えた朝、モスクで礼拝し神に感謝した後、友人や親せきの家を訪問しあって一緒に食事をとります。ラマダンで得た食への感謝の気持ちを仲間とともに再認識する時です。子どもにはドゥイハリラヤというお年玉のようなものが配られたり、前もって準備された特別なお菓子がふるまわれたりします。ラマダンの終盤になると、ハリラヤプアサに備えて帰省する人が増え、お菓子を準備したり、衣服を新調したりと経済活動が活発になります。日本の年末年始にちょっと似ていますね。

ラマダンの時期だからといって、旅行者への影響は特にありませんが、ハリラヤプアサの期間はお店が休みになったり、ハリラヤプアサの前後は帰省で人が移動するため航空機やホテルが取りにくくなったりするようです。イスラム教徒にとってもっとも神聖な期間であるラマダンの時期にマレーシアに滞在するのも、この国をよく理解するいい機会となるかもしれませんね。

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