ミャンマー 秘境の地・ カックー遺跡
インレー湖東側の山を越えた山中に、パオ族の人々が生活をしている農村があります。秘境の地と呼ばれるこの場所にあるのが、カックー遺跡です。カックー遺跡は、2,000年に外国人旅行者に開放され、インレー湖から日帰りで訪れることが出来るようになりました。
ニャウンシュエからカックーの管理事務所があるタウンジー町まで車で約1時間、ここで地元パオ族のガイドが同行する事が必須となっております。
そして、タウンジーからカックーまで、さらにクネクネとした道を進むこと約1時間半。片道約2時間半~3時間の道のりです。途中には、にんにく畑が広がっており、農作業の風景を目にする事もできます。道路は舗装されているところばかりでは無く、赤土が舞っていたり、バスなどが通れない狭い道もあります。
約3時間かけてついに到着!
ひとつひとつは決して大きくは無いものの、50メートル×100メートルの敷地に約2400基もの仏塔が立ち並ぶ様は、とても素晴らしい光景です。
実は2016年4月の台風により、このカックーのいくつかの仏塔が、崩れたり、傘の部分が折れたりなどの被害に合いました。補修途中のものや、崩れてそのままになったもの、菩提樹までもが倒れていたりなど、痛々しさを感じました。
インドの王様が建立しはじめたのが起源とされていて、その後バガン王朝時代の王様が地域の住人に対して、
各家庭から1基ずつ仏塔を寄進するように命じて、このような姿になったそうです。
それぞれの仏塔の形や大きさ、彫刻などが異なっているのですが、それは寄進した方々の地位や財力によるものという事でした。音楽を奏でている人々、動物たちなどユニークな彫刻が多かったです。
そして傘とよばれる仏塔のてっぺんからは、日本でいう風鈴のような心地よい鈴の音色が聞こえてきます。この音色を聞きながら遺跡を見ていると、とても神秘的な空間にいるような気分です。
ぜひ、インレー湖観光に来られた際は、カックーまで足を延ばしてみて下さい。