ローマから遠足におすすめ!天に召されそうな絶景の町チヴィタ・ディ・バニョレージョと周辺スポット2選
「天空の町」、「死にゆく町」など、美しく詩的な形容詞で語られるチヴィタ・ディ・バニョレージョは、近年人気沸騰中の秘境。 チヴィタ周辺の立ち寄り観光地2選、ボマルツォ怪物公園、丘の町オルヴィエートとあわせてその魅力をご紹介します。
ローマから北へ車で約2時間、テーブルマウンテンのような切り立った崖の上に、チヴィタ・ディ・バニョレージョは佇んでいます。
唯一のアクセスは、徒歩で登る約300mの細く急勾配の橋。一般車は通ることができず、息を切らせながら橋を登りきると、石造りのアーチ門が現れます。
門をくぐると、そこには中世の世界。素朴な石造りの建物が映画のセットのように並び、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
現実感とファンタジーが交錯する天空の街、チヴィタ・ディ・バニョレージョは、訪れる者を魅了してやまない、特別な場所です。
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オプショナルツアー(現地発着)イタリアの自然豊かな田舎へ日帰り旅行!ラツィオ州とウンブリア州をまたいで3つの美しい町を訪れるツアーです。天空の町チヴィタもしっかり観光♪
チヴィタが死にゆく町と呼ばれるようになったわけ
チヴィタの歴史は2500年ほど前まで遡ります。当時この地域にはエトルリア人という、古代ローマ人よりも古く、かなり高い文明を誇っていた部族が住んでいました。
古い古い歴史のある村ですが、幾度かの大地震で村の土台が崩壊してしまい、人口は激減。その後もじわじわと崖が崩れ続け、廃村待ったなしというところまできてしまいました。
現在の公式の定住者数は十数名だそうです。人口減少はもちろん、地面が足元から崩れていく、その儚くも哀しい孤高の美しさから「死にゆく町」と呼ばれるようになりました。
(村が)死ぬまでに一度は訪れたい絶景スポット
小さな小さなチヴィタの村の中世の街並みは、ほんの数十分で見て回れます。ちょっと歩くとすぐに崖に行き当たるほどの広さですが、その崖からの眺めがそれはそれは独特の絶景。凝灰岩台地の侵食により形作られたキャニオンが、とがった波のように幾重にも重なり、外界からの孤立を実感させます。
下から見上げると村がまるで天に浮いているように見えるので、「天空の町」とも呼ばれています。タイトルに天空がつく某有名アニメ映画にインスピレーションを与えたという噂もあります。
人よりもネコの数が多いネコ村
チヴィタは現在、特にイタリア二度目三度目のリピーターに大人気の観光スポットとなっています。人気すぎて人数制限するために入都税まで課されるようになってしまいました。その税金は、チヴィタをできる限り長生きさせるための運営資金としても使われます。
そんなチヴィタですが、真の住民は実はネコ。住民登録している人間の何倍ものネコ住民がいて、押し寄せる観光客とも平和に共存しています。
「世界一美しい丘上の都市」古都オルヴィエート
オルヴィエートは”イタリアの緑のハート”と呼ばれるウンブリア州の古都で、チヴィタと同じくエトルリア人が築いた要塞都市でした。広々としたなだらかな緑の丘の上にあり、人口は2万人以上。中世の建物が、当時の面影を残したまま、時が止まったような美しい街並みをつくり出しています。
中でも町の中央にそびえたつドゥオーモ(大聖堂)は、ゴシック様式の名建築で、イタリアで最も美しい大聖堂のひとつとされています。
オルヴィエートは上質な白ワインの産地としても有名で、オリーブオイル、羊のチーズ、猪肉など美味しい特産品もたくさんあります。オリーブ製品や繊細な柄の陶器など、かわいいお土産候補品のショップも並んでいます。
イタリアの「オレゴンの渦」? 冥界に繋がるボマルツォ怪物公園
ボマルツォ怪物公園というテーマパークのような名で呼ばれるこの庭園、本名は「聖なる森」といいます。16世紀の貴族が酔狂で作った庭園で、石造りの奇怪な巨像たちがうっそうとした緑の陰に潜んでいます。
一番人気は大口を開けた人食い鬼の像。一目見たら忘れられない怪異な巨顔として、怪物公園のマスコットのような存在です。日本では10年ほど前に某飲料水のCMに登場したことがあるので、見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
このお口には、一度足を踏み入れたら二度と戻ってくることはできない”冥界の入口”という、ちゃんとした深い意味があります。
実際には、この開いた口がふさがることはないので、心置きなく出入りしてみましょう。
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