(ほぼ) 戻ってきた ベネチアのカーニバル

JTBイタリア
BOCCAさん

サンマルコ寺院前で仮装を披露する人々

カーニバルが戻ってきた!

コロナ禍で大幅に縮小または不開催を余儀なくされていたイベントの中でも 非常に人気の高い ベネチアのカーニバルが 完全な形ではないものの 戻りつつあります。
屋外では マスクの装着義務もなく 欧州では大きなイベントとして老着男女が楽しみにしているカーニバル。2年ぶりの大きなイベントに 観光客も押し寄せています。

ベネチアカーニバルの起源

世界三大カーニバルの1つに数えられる ベネチアのカーニバル。1162年にヴェネツィア共和国がアクイレイアとの抗争に勝利した事を祝い、サン マルコ広場で人々が踊り始めた事がその誕生と言われます。仮面を着ける事により身分や階級を気にする事なく自由を満喫する事ができたのです。
ルネッサンス期にはベネチアのカーニバルは公式なものとなり、18世紀には国際的にも名声を馳せるようになっていましたが その後衰退。ナポレオン戦争により1797年にヴェネツィア共和国が終焉を迎えると 仮面の着用やカーニバル自体も禁止となりました。 その後長い空白期間を経て1979年にイタリア政府がヴェネチアの歴史と文化復活の為にカーニバルの再開を試み、映画祭と並んでヴェネチアの重要な祭典としてたくさんの人々を迎えています。

2022年のテーマは ""Remember the Future""

感染対策として メインイベントの「天使の飛翔」や大規模なパレード等は行われないものの、初日からたくさんの参加者が詰めかけ、毎日たくさんのイベントが予定されています。中でも今年は""Nebula Solaris""と呼ばれる 特別水上フェスティバルイベントがアーセナル地区で開催。気・地・水のエレメントで構成されるライブパフォーマンスが今年1番の見所だそうです。

コロナ禍での仮装発表の場 (金獅子はベネチアのシンボル)

ネズミの飛行

カーニバルのオープニングセレモニーとして有名な「天使の飛翔」は 毎年抜擢される女性が 天使役として鐘楼から舞い降りる美しいメインイベントの1つですが、それに対抗して(?)行われるのが「Svolo della Pantegana(スヴォーロ デッラ パンテーガ)」。「パンテーガ」はヴェネツィアのあるヴェネト地方の方言で「ネズミ」の意。美しさや繊細さが表現される「天使の飛翔」の裏イベントとして 「ネズミの飛行」がポピュラー地区のカンナレージョで行われます。この 小さいながらも一風変わった庶民的イベントは 大運河の水上パレード終了後に大きな張りぼてネズミを橋上から投げ入れる事で地元民の間では親しまれており 、ネズミの飛行後には地元フード屋台が出され盛り上がるのだそうです。旅行者には知られていない地元イベント。カーニバル時期にヴェネツィア滞在される方は是非!(2022年の開催は未定です)。

ネズミの飛行(写真はコロナ禍以前のもの)

現地からならではの情報

ベネチアのガイドさんによると 早朝にサンマルコ広場にて 仮装した人々をカメラマンが撮影している事があり、人混みが少なく 朝の光で写真が綺麗に撮影できたり、仮装者と一緒に撮影する事が可能だそうです。 また 対岸のサンジョルジョ島から サン マルコ湾向こうに見えるサン マルコ広場のパノラマは絶景。サンジョルジョ島に仮装者がいる事がありサンマルコ広場をバックに撮影をお願いすれば この時期のみ可能な絶景写真撮影が可能だったり 反対に サンマルコ湾からサンジョルジョ島やゴンドラをバックにした仮装者の写真も 素敵な思い出となる事 間違いありません!

サンマルコ湾をバックにした仮装者

みんな 大好き Frittelle(フリッテッレ)

Frittelle(フリッテッレ)と呼ばれるベネチア名物の揚げ菓子は 地方によって 様々な名前で呼ばれ 形も変わりますが、全国で共通しているのが カーニバルの時期にしかない、という事。健康志向により油で揚げずにオーブン焼きのものも出回っていますが、アツアツの揚げたてフリッテッレの美味しさにはかないません !

Frittelle(フリッテッレ)をこの時期に是非!

👇水の都ベネチアではやっぱりゴンドラに乗りたいですよね?!👇

この記事を書いたレポーター

BOCCAさん

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