イタリアの小さな町 -トゥッシャの真珠 Sutri(スゥトリ)
歴史は青銅器時代から
青銅器時代からと言われているSutriの歴史はかなり古く、エトゥルリア時代に農業・商業共に発展、古代ローマ時代を経た後 教会領の一部として発展して行き、法皇様がViterbo(ヴィテルボ)方面へ避暑に行く際 大名行列が通る移動ルートの1つになりました。
2019年より イタリアの最も美しい村(I borghi più belli d'Italia)クラブ加盟町です。
小柄な町ながらもコムーネ広場や 美術評論家である市長自ら監修の国際的作品が展示されるDoebbing(ドェビング)博物館、古代ローマ・中世・ルネッサンス期の3時代の影響が見られる町のFranceta(フランチェタ)門 等見所はたくさん。
1912年 Sutriの農民がSutriで発見した(ここに住民の誇りと愛を感じます!) 初期ローマ帝国のブロンズ像 Efebo(エペーボス)像がDoebbing(ドェビング)博物館に展示されており 町中のあちらこちらで その看板が見かけられました。
市長は毒舌政治家
2018年より 芸術評論家、政治家でもあるが 放送禁止用語満載のその毒舌ぶりがマスメディアでよく揶揄される Vittorio Sgarbi氏が市長となったことで報道にも取り上げられています。
前述のエペーボス像がローマからSutriへ完全に取り戻されることに尽力した事が今年のロックダウン後に報道されていました。
町の外には歴史的建造物
町を出てカッシア通り方面へ車で戻ると 更に興味深い歴史的建造物が。
凝灰岩(TUFO)の岩壁を削って作られたローマ時代の円形劇場(~10月24日までベートーヴェンフェステイバル開催 ⇒https://www.beethovenfestivalsutri.com/en/ )、同じ岩壁を削って作られた 円形劇場墓地跡ネクロポリス、円形劇場上部にはイタリア貴族Odeschalchi(オデスカルキ)家建造のルネッサンス期邸宅ヴィッラ見学をする事も可能。
フランスからローマへと通じる巡礼ルートVia Francigena(ヴィア フランチジェナーお遍路さんですね)が残る周辺は濃い緑に囲まれ ジョギングをする市民も多いとか。
エトゥルリア時代の墓地跡からは独特の湿った空気が漂い 墓地跡の黒い暗さと 対照的な木立の中を切り込むようなダイヤモンドカットの光を眺めていたら 猛暑の中 ふっ と 一瞬秋の気配を感じさせる風が目の前を通り過ぎて行きました。
近郊には美しい光景のVico(ヴィコ)湖、Farnese(ファルネーゼ)宮のあるCaprarola(カプラローラ)等があり、専用車を利用したプライベートツアーで
訪れてみるのはいかがでしょうか。見所も多くローマからも近いのでお勧めです!
更に北上するとマイバスイタリアお勧めの「天空のチヴィタ、怪物公園、丘の町オルヴィエートめぐり1日ツアー」で行くBomarzo怪物公園も近いです。
https://mybus-europe.jp/eBroucher.do?countryCode=IT&cityCode=ROM&itemCode=JPIT0002