インドの家庭料理とスパイス使いの魅力を知ろう!
辛くてスパイシーというイメージが強いインド料理ですが、実は家庭料理は少しイメージが違います。さまざまなスパイスを使いながらも、豊富な野菜や乳製品、豆製品などを使って優しくて繊細な味わいに仕上げるのです。インドの人々は、普段家庭でどんなごはんを食べているんでしょうか。ご案内しましょう。
インド家庭料理はスープや煮込み料理が主流
インド料理というと、カレーやタンドリーチキンなど辛くてスパイシーで濃厚な料理を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ローカルの人々がごく日常的に食べている家庭料理は、実は少し違います。野菜や乳製品、豆類を使った料理が豊富で、それらをさまざまな香辛料によって香りづけや味付けをして素材の美味しさを引き出しているのです。
インド全土での一般的な料理法は、ターメリックやコリアンダー、クミン、コショウパウダーなどの香辛料を使って作るスープ、煮込み料理、そして炒め料理です。これらは日本で食べているカレーライスとはかなり違いますし、名前もそれぞれ異なっています。
広大なインド、地方によって異なる料理、素材
インドは世界第7位という広大な領土を持った国ですから、地方によって好まれる香辛料が違いますし、よく使われる素材も少しずつ違います。
北インドでは、「ガラムマサラ」と呼ばれる香辛料がよく使われます。
ガラムマサラは、インドのミックススパイスで、通常3~10種類の香辛料で作られています。主なものはブラックペッパー、カルダモン、コリアンダー、クミン、シナモン、クローブ、ナツメッグなどが用いられ、チリーペッパーを加えてさらに辛くすることもあります。スパイスの配合に特に決まりはありません。ガラムマサラで香りと味をつけ、ギーと呼ばれるバターミルクで濃厚に仕上げます。
主食は主に小麦粉を使ったナンやチャパティです。
チャパティを揚げたもの(プーリー)に、チャナ豆の煮込みを添えた「「チャナプーリー」という一皿は、北インドの代表的な家庭料理です。
南インドでは、辛い香辛料や料理が好まれ、それをココナッツミルクでマイルドに仕上げます。香辛料はカレーリーフやマスタードシードなど、日本ではあまりなじみのないものもよく使われています。
魚介類もよく食べるのが南インド地方の特徴。魚介や野菜を、ココナッツミルクを使ってさらりと仕上げるのがこの地方の料理法です。主食は米が中心で、ビリヤーニーと呼ばれるインド風炊き込みごはんもおすすめです。
南インドでは、豆と野菜を煮込んだポタージュのような「サンバール」や、トマトを使った酸味と辛味が強い「ラッサム」などのスープをよく食べます。豆の煮込み料理「ダール」も定番の料理です。こうした料理には、主にごはんが添えられます。
東インドにいきますと、「パンチフォロン」と呼ばれるミックススパイスが一般的になります。「パンチ」とは5つという意味で、クミンシードやブラウンマスタードシード、フェンネルシード、ニゲラシード、フェヌグリークシードの5つの香辛料を混ぜ合わせたスパイスです。
日本ではあまり耳にしないスパイスですが、これを熱した油で炒めて香りを出し、野菜や魚を調理するとさっぱりした香り高い一品になるのです。大河に育まれたこの地域では、米が主食です。
一方、西インドはかつてポルトガル統治下におかれていたこともあり、ポルトガル料理の影響が残されています。
魚や豚肉を使った煮込み料理、また魚介料理も豊富です。主食はパラータと呼ばれるクレープのようなパンがよく食べられています。
甘~いデザートは全国共通
それぞれの地方で、スパイスや好まれる油も異なるインドですが、甘い甘いデザートが好きなのは全国共通です。
スイーツショップでも、多種多様なスイーツが売られていますが、ほのかな甘さに慣れている日本人からすると、一口でノックアウトされそうな甘いお菓子も少なくありません。家庭でよく作られているのは「キール」という、どろりとしたおかゆのようなスイーツ。材料はお米と牛乳や砂糖で、レーズンやナッツを入れて煮込みます。
こちらも甘いですが、インドの子どもたちはキールが大好きです。
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