インドのオーランガバード空港から市内、石窟群へのアクセス
インド屈指の世界遺産「エローラの石窟群」「アジャンタの石窟群」観光で、まず拠点となるのがオーランガバードです。ムンバイの東約350kmにあり、デリーやムンバイから多くの観光客が、世界遺産を目指して訪れます。「チカルサーナ空港」とも呼ばれるこの空港、国内線のみが就航する空港で、市の中心部からは約10kmに位置しています。空港から市内、市内から石窟群へのアクセスを、JTB現地スタッフがご案内しましょう。

石窟群観光で、まず拠点となるのがオーランガバードです。
エローラ、アジャンタの玄関口
オーランガバードは、ムンバイの東約350kmに位置する高原の街で、空港の標高は約600m。国内線のみが就航し、ムンバイからはエア・インディアが毎日1便、ジェットエアウェイズが毎日2便。一方デリーからはエア・インディアが毎日1便就航しています。
オーランガバードそのものも古くから栄えた歴史ある街で、6世紀頃の仏教石窟群などが残っています。最近は郊外に大手メーカーの工場が作られるなど、賑やかさと穏やかさが共存する活気ある街です。
とはいえこの街を訪れる多くの観光客は、ここを拠点にエローラの石窟群、アジャンタの石窟群を目指します。これらの世界遺産群へ行くには、空港からまず市内中心部のバス乗り場に行き、そこから観光バスに乗ることになります。
空港からはタクシーが無難
オーランガバードの空港から市内中心までは約10km。タクシーかオートリキシャーで市内に入ることが可能です。けれど慣れない方にはオートリキシャーはあまりおすすめしません。メーターがあるにもかかわらず交渉で値段を決めようとしたり、わざわざ遠回りをしたり、メーターとは異なる金額を平然と要求したり、慣れない方は不快な思いをすることも少なくないからです。
空港のタクシーは市内までおよそ20~30分程度で到着します。タクシーもメーターがついていますが、現実には価格の交渉となることが少なくありません。
デリーやムンバイなど、大勢の外国人が行き来する大規模空港とは異なり、オーランガバードは比較的外国人旅行者がトラブルに巻き込まれにくい街として知られています。
それでも、空港を降りたって近寄ってくるタクシードライバーは、外国人と見ると、まずは通常よりもはるかに高い料金を提示してくるものです。従って事前にだいたいの相場を知っておく必要があるでしょう。
空港からバス乗り場(シティ・バス・スタンド=CBS)まではおよそ100~500ルピーを目安にするといいでしょう。
バス乗り場からエローラの石窟群までは、朝5時~夜10時の間、1時間に1本程度ローカルバスが出ています。乗車時間は50分~1時間。そのほか観光バスもあります。アジャンタの石窟群はオーランガバードから100km程度離れているので、2時間半~3時間かかります。こちらもバス乗り場から日中は30分に1本程度バスが出ています。
できればツアーを利用したい石窟群見学
世界屈指の壮大さを誇るエローラ、アジャンタの石窟群は、もし時間と予算に余裕があるなら、ガイドが遺跡を解説するツアーの利用をおすすめしたいところです。
というのも、これらの石窟群は造られた背景や時代、技術的解説など、さまざまな情報とともに見るといっそうその魅力が増すものです。しかし、残念ながら現地にそれらを説明する看板などはほとんどありません。漫然と寺院や石像を眺めるだけでは、せっかくここまで足を延ばしたのに、もったいない!
できれば知識と経験豊かなガイドとともに歩き、これらが造られた時代背景なども思い浮かべながら、じっくりとその壮大な世界に浸ると、至福のひと時を過ごせるのではないでしょうか。
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