バルセロナで必見!ガウディ 建築作品 世界遺産めぐり
スペインといえば「情熱の国」。バルセロナといえば「海・お祭り」そして・・・「ガウディ建築」。
街のいたるところに歴史的建造物があふれているバルセロナは、どこを切り取っても絵になり、散歩するだけで芸術に出会る魅力的な街です。今回はバルセロナ旅行で必ず足を運んでいただきたい世界遺産のガウディ建築作品を皆さまにご紹介いたします!
スペインが生んだ天才建築家、アントニ・ガウディ
1852年 スペイン北東部カタルーニャ州で生まれたガウディは幼少の頃からその才能を発揮してきました。20歳の時に建築学校に入り、生計の為に建築の仕事をしながら勉強に励んだガウディは、26歳の時に建築士の資格を取りました。その後1878年にパリ万博に出展するショーケースをデザインした際にバルセロナの大富豪エウゼビ・グエルの目に留まりガウディの人生を大きく変えていったのです。
直線や直角部分を全く持たない建築物として、ガウディ独自のデザインは世界中の人々を魅了していきました。
いわずと知れたバルセロナのシンボル「サグラダ・ファミリア」
130年以上も建築工事が続く未だ未完成の聖家族教会「サグラダ・ファミリア」。
日々新しく生まれ変わるサグラダ・ファミリアはガウディが生涯を捧げたといっても過言ではありません。1882年着工当初の責任者から交代するかたちで一年後の1883年に、ガウディが主任建築士に任命され、彼はデザインを180度違うものに変更しました。ガウディは設計図をもたず模型や自身の頭の中でイメージを抱いていたため(資料はスペイン内戦時代に焼失)、ガウディ死去後、後を継いだ弟子達は相当苦労したのが想像できますね。
完成に300年近くかかると言われていましたが、現在の技術の進歩により、2026年に完成するのではといわれています。(今回のCOVID-19の影響により完成が延びる可能性が出てきました)
2010年11月にはローマ法王(ベネディクト16世)が正式に教会と認定する聖別のミサを行い、上位の教会バシリカとなりました。生誕の門(ファサ―ド)は、イエス誕生からのストーリーが表されており唯一ガウディ生前にほぼ完成したとも言われている荘厳で見とれてしまうデザインです。入り口「慈悲の門」には日本人彫刻家・外尾悦郎氏の作品も残されています。
おとぎ話の世界に迷い込んだような「グエル公園」
ガウディの才能を認めた大スポンサーのエウゼビ・グエル。そのグエル伯爵と共同タッグを組み完成させたのが後のグエル公園です。
1900年、元々は富裕層向けの住宅地を目指し、見晴らしの良い中心地から離れた丘に決め建築を開始していきました。しかし60軒の住宅建築予定は公共交通の不便さ、ガウディ自身が決めた制限(それぞれの家の見晴らしの良さ、プライバシーを保障出来る場所など)により全く売れず大変困難な道でした。
最終的にはグエル邸、ガウディの家、他1軒しか売却できず1914年に計画を断念。数年は閑静な公園として使用されてきましたが、1969年に国の文化財と認められ、その後ユネスコの世界遺産に登録されました。
自身が作った物が世界遺産に登録されるってどんな気持ちなんでしょう。ましてその時代に独自の発想を元に幻想的な世界を生み出したガウディは、バルセロナが生んだ財産と呼んで間違いはないでしょう。
現在も住んでる人がいるラ・ペドレラ(石切場)と呼ばれた家「カサ・ミラ」
バルセロナのグラシア通りにあるカサミラ。東京に例えるなら高級店が立ち並ぶ銀座に建てられています。
1906年に事業家のペレ・ミラとルゼー・セギモンがカサミラを購入し、ガウディに新しい邸宅として依頼したのが始まりでした。白く波打つ外観はまるで海の中、白い壁と波のような曲線は地中海をイメージしていたそうです。ですが当時の人々にはこの奇抜で独創的なデザインは理解されず、バルセロナ市民から嫌われ「石切場」と呼ばれていました。
この時代に建つ建築物としては圧倒的に存在感を放っていましたから、懸念する気持ちも分かりますが、ミラ夫妻はガウディにしか生み出せない奇跡を見抜いていたのでしょう!
1912年に完成したカサミラはミラ夫妻の住居だけではなく、いくつか部屋も貸し出していましたが当時は家賃が高額、また奇抜なデザインだった為借りる人はほとんどいなかったそう・・・ですが、長期間家賃を値上げしないという条件の下、今現在も住んでいる方がいるということです。
1984年にユネスコ世界遺産に登録されたカサミラ。内部や屋上、ベランダの手すりの細部までガウディのこだわりがつまった作品です。アクセス抜群な立地にあるので、ショッピングがてら立ち寄ってみては?
ガラクタを再利用?骨の家と呼ばれた家「カサバトリョ」
カサミラと同じ通り、グラシア通りに建つカサバトリョ。1877年に建てられた家を1903年にアパレル業で財を得たジョセップ・バトリョ・カサノバスが購入し、当時富豪達の中で奇抜で目を惹くデザインがステータスだった為、1904年にガウディに依頼をしリノベーション工事が始まりました。(2年後の1906年に完成)
長い間未公開とされていましたが、ガウディ誕生から150年経った2002年についに一般公開され、その3年後の2005年にユネスコ世界遺産に登録されました。
外観からも分かるようにテーマは「海」!白く波打つような外壁と海を表すような青い内部はまるで自分が海の中に潜り込んだ感覚に陥ります。また骸骨のような窓枠や骨のようなバルコニーから周りの人々は「骨の家」とも呼んでいたそうです!
ガウディ自身、自然を大事にしていた事もあり、家の様々な場所でガラスや鉄くずなどを再利用し建設した事でも有名ですね。
季節やお祭り時に風貌が変わるカサバトリョは、いつだって飽きさせないユーモアがたっぷりな家です!
ガウディの世界遺産巡りいかがだったでしょうか?
一つひとつ、その当時の情勢や思考、デザインなど様々な歴史があり実際に足を運んで体験していただけたらと思います。何度来てもその素晴らしい様は心が洗われるかのような優しい気持ちになります。
天才建築家ガウディの名言とともに今回の建築めぐり旅案内を終了させていただきます♪
「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない。」
「自然界には直線は存在しない。直線は人間に属する。曲線は神に属する。」
バルセロナ市内ガウディ世界遺産作品へのアクセス
①サグラダファミリア
地下鉄からのアクセス抜群。バルセロナ中心の駅、L2(紫色:2号線)もしくはL5(青色:5号線)のサグラダファミリア駅(Sagrada Familia)で下車。地上に出るとすぐ目の前にサグラダファミリアが!
②グエル公園
中心地からやや離れていますが、バスや地下鉄などご自身に最適なルートをお選びください。
最寄バス停車駅(※)からは徒歩で約10~15分ほどです。
※ミニバス116番Park Güell駅または市バス24番Ramiro de Maeztu-C N Catalunya駅
地下鉄ですと、L3(緑色:3号線)レセップス駅(Lesseps)下車から徒歩20分強。公園までは坂道が続きますので、おすすめはタクシーです。中心地カタルーニャ駅やサグラダファミリアから10分程です。
③カサミラ
地下鉄L3(緑色:3号線)、L5(青色:5号線)ディアゴナル駅(Diagonal)で下車したら、出口(Sortida)Pg.de Gracia/Pau Clarisから出ていただくと、すぐカサミラが見つかります。
④カサバトリョ
地下鉄L2(紫色:2号線)、L3(緑色:3号線)もしくはL4(黄色:4号線)パッセイ デ グラシア駅(Passeig de Gracia)で下車。出口 Consell de Centから出ていただくと前方左側にカサバトリョが現れます。
※カサバトリョとカサミラはショッピング街グラシア通り沿いにあり、お互い徒歩圏内にあります。ウィンドウショッピングがてらバルセロナの街並みと両方の外観を楽しんでいただくのもお勧めです。
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