オーストラリアの祝日2023年版（番外編）

オーストラリアでは、同じ祝日でも州ごとに違う日に設定されていることや、州独自の祝日が設定されていることがあります。そのようなちょっと変わった祝日情報を紹介します。

元々、エリザベス女王の誕生日を祝う祝日として6月の第2月曜日に定められていましたが、崩御のあと「国王誕生日」となりました。ただし、西オーストラリア州は9月、クイーンズランド州は10月に、この祝日を設定しています。また、ノーザンテリトリーでは、女王・国王の誕生日を祝う日ではなく「6月の祝日（June public holiday）」という名前の祝日です。

■国王誕生日（女王誕生日）を、6月以外に祝う州
西オーストラリア州　9月25日（月）
クイーンズランド州　10月2日（月）

画像クレジット：PONG HANDSOME/Shutterstock

レイバーデイは、1800年代後半に長時間労働を強いられていた労働者のデモやストライキが由来となっている祝日です。当時、労働者たちの要求が「8時間労働」だったことから、タスマニア州では「8時間の日（Eight Hours Day）」と呼ばれています。この祝日の設定日は州によってまちまちです。

■レイバーデイの設定日
3月6日（月）　　西オーストラリア州
3月13日（月）　ヴィクトリア州、タスマニア州（エイトアワーズデイという呼称）
5月1日（月）　　クイーンズランド州、ノーザンテリトリー（メイデイという呼称）
10月2日（月）　オーストラリア首都特別地域、NSW州、南オーストラリア州

画像クレジット：Paul Duane/Shutterstock.com

オーストラリアには、州が独自に設定している祝日もあります。さらに州のなかでも一部の地域だけに設定される祝日もあり、オーストラリアの広さを考えさせられます。ここでは、州全体の祝日を紹介します。

【オーストラリア首都特別地域】
■　キャンベラデイ　3月13日（月）
キャンベラが正式に命名された日を祝う日
■　調和の日（Reconciliation Day）5月29日（月）
歴史を振り返り、先住民との調和を考え、尊敬に満ちた関係強化を誓う日

【ノーザンテリトリー】
■　ピクニックデイ　8月7日（月）
ピクニックをして、鉄道で働く労働者を休ませようという活動が由来といわれる祝日

【ヴィクトリア州】
■　メルボルンカップデイ　11月7日（火）
1861年から続く伝統的な競馬、メルボルンカップ・カーニバルの開催に伴う祝日
■　AFLグランドファイナル・フライデイ　期日未定
オーストラリアで大人気のスポーツ、オーストラリア式フットボール（AFL）の大会決勝戦の日が祝日となる予定です。

【西オーストラリア州】
■　ウェスタンオーストラリアデイ　6月5日（月）
州の設立記念日

画像クレジット：Tourism Australia