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最後の寄港地ウィッティアへ。静寂のフィヨルドと轟音の氷河
2019.7.7
アラスカのインサイドパッセージと呼ばれる内海を旅してきたサン・プリンセスです。本日は数あるアラスカの目的地の中から最北に位置するプリンス・ウィリアム湾へとやってきました。
中でもカレッジフィヨルドという大小様々な氷河をもつ航路は、アラスカ随一の評判を誇るクルージングルート。その最深部にそびえるハバード氷河を目の前にサン・プリンセスは1時間以上とどまりました。
ゴォォォン。ザァン。唾を飲む音さえ聞こえそうなほど静まりかえった船上に、突如ひびく轟音。切り立った氷河の一部がごっそりと海上に崩落しました。ワァァー!その瞬間、固唾をのんでいた乗客達から一斉に歓声があがります。
そして昼過ぎにウィッティアの街に入港予定のサン・プリンセスはフィヨルドを南下していきます。目覚めたばかりのラッコたちや生き生きと泳ぐゼニガタアザラシや海鳥の姿を楽しみながら徐々に目的地に近づいてきました。
初夏のウィッティアは晴天にめぐまれ30度近い気温にまであがりました。半袖で汗をかくような、アラスカとは思えない気候。最後の寄港地での幸運に感謝です。
3時間程度のショートツアーでは氷河クエストといって小さな船でより氷河に近づいてきました。お客様が氷河のかけらを見せてくれたり、数千羽が群れるミツユビカモメに接近したり・・・。そして人口わずか200人の小さな街を散歩して最後の寄港地の時間が過ぎていきました。
- キーワード
- アザラシ
- ウィッティア
- カレッジフィヨルド
- ハバード氷河
- ラッコ
中村 風詩人(旅写真家)
- Profile
- 旅写真家。クルーズには10年以上毎月乗船しながら国内外10隻に乗船取材。旅した国は80ヶ国にのぼる。世界3周分の海の奇跡をまとめた写真集『ONE OCEAN』や船旅の目的地『小笠原のすべて』(JTBパブリッシング刊)を出版。同展示はキヤノンの協力を受け銀座・名古屋・大阪キヤノンギャラリー、仙台メディアテーク、高崎高島屋、東武宇都宮百貨店、水戸京成百貨店の全国を巡回。日本橋三越や各新聞社ホール、各客船上にて講演、全国のフォトツアーやコンテストの審査も定期的に行っている。