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ゴールドラッシュに沸いたスキャグウェイで金鉱列車を愉しむ

2019.7.5

ジュノーからハバード氷河、そしてさらに北上したサン・プリンセスはアラスカのスキャグウェイに入港しました。氷河地形の色濃く両岸にそり立つ山肌がワイルドな奥深いアラスカにやってきたことを感じさせます。

このスキャグウェイで多くの方が愉しみにしていたのが、ホワイトパスユーコン鉄道というゴールドラッシュを支えた山岳鉄道の存在、歴史は古く1900年から1982年まで現役で運行していました。そのホワイトパスをJTBが貸切でツアーを開催、列車に掛けられた「the car is reserved for JTB world cruise」が気分を高揚とさせます。

出発駅となるスキャグウェイから金鉱が発見された山頂ホワイトホース駅へと向かいます。この鉄道は米英が出資し、カナダの労働力によって建造され、山頂地点はカナダのユーコンに入ります。約45キロに渡る越境の旅、大自然はもちろん、木組の橋には当時の大がかりなスケールにドラマを感じます。

鉄道はゆっくりと走っていくため、その車窓からは多くの人との交流が楽しめます。さらには行き過ぎる景色の中で滝や森、迫る岩肌も迫力満点。ラグジュアリー車両ではワインやビールを片手に乾杯。とても充実した旅の想い出が出来ました。

ホワイトパスを下車してからはスキャグウェイの街中でお土産探しとランチタイムです。ゴールドラッシュの面影を色濃く残す当時の建物がずらり。鉱夫達を支えた酒場では思わずジョッキビールやウィスキーを傾けたくなりました!

歴史散策を終えて船内に戻ると珍しいイベントに立ち寄りました。アラスカを走る犬ソリの赤ちゃん達が船内に遊びに来ているとのこと、そっと抱っこと記念写真も。生後三ヶ月の愛くるしい姿に癒やされつつスキャグウェイを出港です!

キーワード
スキャグウェイ
ゴールドラッシュ
ホワイトパス
ハスキー
金鉱列車

中村なかむら 風詩人かざしと(旅写真家)

中村風詩人
Profile
旅写真家。クルーズには10年以上毎月乗船しながら国内外10隻に乗船取材。旅した国は80ヶ国にのぼる。世界3周分の海の奇跡をまとめた写真集『ONE OCEAN』や船旅の目的地『小笠原のすべて』(JTBパブリッシング刊)を出版。同展示はキヤノンの協力を受け銀座・名古屋・大阪キヤノンギャラリー、仙台メディアテーク、高崎高島屋、東武宇都宮百貨店、水戸京成百貨店の全国を巡回。日本橋三越や各新聞社ホール、各客船上にて講演、全国のフォトツアーやコンテストの審査も定期的に行っている。
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