一覧に戻る
一覧に戻る
海面に崩れ落ちるハバード氷河。船上で聞いた地球の鼓動。
2019.7.4
おはようございます。デッキにでてみると見慣れないものが・・・ん?氷河の欠片です!キラキラと光の軌跡を作って流れてきました。
お客様も多くデッキにでています。それにデッキには温かい飲み物の販売員がでてきたりと騒がしい様子。そう!本日はお待ちかね、アラスカを代表する氷河、ハバード氷河に迫るシーニッククルージングの航海日です!
遠くにハバード氷河を確認。幅約10km、高さ90m、奥行き120kmという広大なスケールの氷河です。海に面しているため大型客船でも間近に迫る氷河にアプローチすることが出来ます。航海日の中ではスエズ運河、パナマ運河と並び愉しみにしていた方も多いはず。
さらに流氷をかき分けること2時間。氷河を眼前に捉えるまでに実に色々な見所がありました。アザラシ達が乗った流氷が流れてきたり、白頭鷲が船上を旋回したり、雪化粧をした連峰を眺めたり・・・。そして氷河に到着してからしばしの沈黙・・・。
先ほどまで盛り上がっていた皆さんが一気に静まりかえっていると突然地響きのような音が聞こえてきました。ゴゴゴ、ズシャーン。まるで地球の鼓動のような音を聞いた直後、海面が爆発したような水しぶきが巻き上がります。海面に突き出た高さ30mの氷河が今まさに崩落しました。
感動の氷河にアイスで乾杯。その後、ゆっくりとサン・プリンセスは旋回し、元来た航路を帰って次の寄港地スキャグウェイを目指します。本日限定でプールデッキにはアラスカのチェックシャツを着たトナカイのぬいぐるみや防寒着などが販売されていました~。
- キーワード
- ハバード氷河
- 崩落
- 抹茶アイス
- トナカイ
- アザラシ
中村 風詩人(旅写真家)
- Profile
- 旅写真家。クルーズには10年以上毎月乗船しながら国内外10隻に乗船取材。旅した国は80ヶ国にのぼる。世界3周分の海の奇跡をまとめた写真集『ONE OCEAN』や船旅の目的地『小笠原のすべて』(JTBパブリッシング刊)を出版。同展示はキヤノンの協力を受け銀座・名古屋・大阪キヤノンギャラリー、仙台メディアテーク、高崎高島屋、東武宇都宮百貨店、水戸京成百貨店の全国を巡回。日本橋三越や各新聞社ホール、各客船上にて講演、全国のフォトツアーやコンテストの審査も定期的に行っている。