一ヶ月ぶりの雨模様、ムラーノ島でガラス工芸を楽しむ
2019.5.12
おはようございます。本日はベニス寄港とあって入港前から楽しみにしている方々が一目見ようとデッキにでてきました。特にサンマルコ広場前を抜ける時間になるとデッキにはお客様がたくさん!
サンマルコ広場を通り、ジュデッカ運河を進み、ベニス本島の西端にあるクルーズターミナルへと向かいます。生憎のお天気ですが、やっぱり船上から見下ろすベニスの街並みは何度訪れても美しいなぁと思いました。それにしても一ヶ月間一度も雨に降られていないという方が凄い気がします!
本日は停泊でゆっくり出来ることもあり、ムラーノ島に行ってみることにしました。美しい街を眺めながら移動できる水上バスもベニスならでは。サンマルコ広場から水上バスに乗って30分ほどで到着です!
ムラーノ島のメインストリート「フォンダメンタ・ディ・ヴェトライ通り」を中心に散策してみることにしました。ムラーノ島は何世紀もの歴史をもつヴェネチアン・グラスの生産地として有名な島で、運河沿いにはガラス博物館やお店が立ち並んでいます。ショーウィンドウにはハイセンスなガラス食器やオブジェが沢山ならんでいます。
工場見学をしようかと思いながら通りを歩いていると、気になるお店を発見。ちょうどガラス制作の真っ最中で「カモン、近くでいいよ」と声をかけてもらい、ガラス棒が商品に変わるまでを見学させてもらいました。「ここムラーノ島にも国外の大量生産品が多く出回るようになってきたので少し寂しいですが、こうして歴史あるガラスを丁寧に作り続けることを大切にしていきたいと思っています」と職人らしい一言を聞けて嬉しくなりました。
たっぷり散策して船に戻ると、停泊の日でしか見ることの出来ない夜のサン・プリンセスの姿を見ることができました。明日はどこに行こうかなぁと考えながら、おやすみなさい。
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中村 風詩人(旅写真家)
- Profile
- 旅写真家。クルーズには10年以上毎月乗船しながら国内外10隻に乗船取材。旅した国は80ヶ国にのぼる。世界3周分の海の奇跡をまとめた写真集『ONE OCEAN』や船旅の目的地『小笠原のすべて』(JTBパブリッシング刊)を出版。同展示はキヤノンの協力を受け銀座・名古屋・大阪キヤノンギャラリー、仙台メディアテーク、高崎高島屋、東武宇都宮百貨店、水戸京成百貨店の全国を巡回。日本橋三越や各新聞社ホール、各客船上にて講演、全国のフォトツアーやコンテストの審査も定期的に行っている。