平昌パラリンピック大会は10個のメダルを獲得して3月18日に閉会。バンクーバー以来の二桁のメダル獲得となり、素晴らしい結果となりました。
実は1月31日に東京2020のオフィシャルショップが期間限定で銀座にオープンし、 そのイベントで今大会アイススレッジホッケー日本代表の上原大祐選手とお会いし色々なお話を聞く機会に恵まれました。
トリノ、バンクーバー大会に出場し、バンクーバーでは銀メダル獲得に貢献。その後、アメリカへ渡りNHLチームであるフィラデルフィア・フライヤーズの
アイススレッジホッケチームに所属。日本では考えられないほどの試合に出場し、場数を踏む機会に恵まれたそうです。
そこで高い評価を得られたことは本当に大きな経験になったとのこと。
また選手としてだけではなく、語学学校に通いながら、現地の日本人や世界各国の人々との触れ合い、
アメリカの「障がいとともに生きる人」という考えに成り立つ、そのホスピタリティのあり方、障がい者へのサポート力の高さを目の当たりにした上原選手。
帰国後は自身でNPO法人を立ち上げ、障がいを持つ子供やその両親をサポートする活動へ、障がい者と健常者が共有する場を作るための活動へと繋げて行ったそうです。
2013年に選手を引退されましたが、自分が触れ合ってきた子供たちに自分の姿を見せたい、という思いから再び選手として平昌を目指すことになったそうです。
平昌大会前、
「ソチ大会で優勝しているアメリカのアイススレッジアイスホッケーのあり方、10代の選手が代表入りし活躍する環境をこれから日本にも作っていかなければ・・・」
と感じた上原選手。
アメリカの統率された練習・試合環境、その中で確実に育っている選手たちを見てきたからこそ感じる想い。そして、3大会経験しているからこそ分かる今後必要なこと。
上原選手は次の北京大会を目指すことを明言。大きな存在として今後の活躍に期待が高まります。
そして、フィギュアスケート界では、3月25日までイタリア・ミラノで行われていたフィギュアスケートの世界選手権大会が幕を閉じ、長くも熱いシーズンが終了しました。
今シーズンは、それぞれの選手が4年に一度のオリンピックへの切符を勝ち取るため、代表選考会までの美しくも熾烈な戦いは、こちらも選手とともに熱いものがこみ上げてくる場面ばかりでしたね。掲げていた課題や技術的な部分を存分に発揮し、それぞれ大いに戦い抜きました。
オリンピックの代表となった選手、勝ち取れなかった選手も次のステップに向けて達成感、悔しさ、難しさ、新たな目標と大きなものを吸収したことでしょう。
そして、ピークを持っていくことが大変な中、先日の世界選手権大会では、来季の出場枠、男女シングルでは最大3枠を獲得!! 羽生選手の欠場により繰り上げ出場となった友野一希選手の滑りが光りました。
嬉しい結果となりましたが、来シーズンは男女ともにさらなる熾烈な戦いとなるでしょう。女子はジュニアから上がってくる紀平梨花選手などが加わり、えさらに白熱したものになるのではないでしょうか。
しかし、国内での熱い戦いがさらに一人一人の選手としての強さに繋がっていくと思います。1年1年の積み重ねが、4年後へと繋がっていくと思います。
今は少し羽を休めて・・・ゆっくり休んでもらいたい。
選手の皆さんも、ファンの皆さんも、今シーズン本当にお疲れ様でした!
※掲載の写真は全て、©八木沼純子
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